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Mount Rundle(後編)
岩壁を巻いてくるトレース(踏み跡)をせっかく見つけたのに、これに乗るともっとひどくクラスト(雪の表面数センチだけが固まった状態)している。仕方なく、平行して体で雪を掻き分けながら行くことにした。正直、このパートが一番辛かった。ひたすら急で真っ直ぐな登行。何度もやめて帰ってやろうと思ったが、ここまで来たらそうもいかない。くそー、もっと日本で真面目に登りこんどけば良かった。
こんな時、よく富士山の事を思い出す。あそこも景色がいいだけで、ただひたすら登って登って登って登り。山としてはつまらない所だと思う。しかしここはカナディアン・ロッキー。森林限界を超えた途端、何とも素晴らしい景色が待っていた。このあたりで大休止、しばし景色に見惚れてしまう。その中でもひときわ高い山、その名もマウント・アシニボイン。いつ見てもかっこいい山だなぁ。いつか登りたいと思わせる。
振り返って斜面を見れば、現実が待っている。まだ先は長い。あぁ・・・、うんざりしてくる。この時点で、既に7時間も登りに費やしてしまった。もう、ここは富士山とでも思って、さあ登れやれ登れでいくか。
ようやく頂上近くへ
ここから雪が締まってきた。快適に高度を上げていく。急登のいい所は、どんどん高度を稼げる所。アルペンチックな雰囲気の中、ようやく頂上直下まで来た。確かガイドブックには、「ここから200mは、うんざりするようなガレ場(石塊のがらがらした急斜面)が待っている」と書いてあったが、なるほどこれはうんざりだ。雪は薄くしか被っていない。乗せた足元からガラガラ崩れだす。で、ついつい雪壁に逃げていったら行き詰まってしまった。しかも二回も・・・。おとなしくガレに戻り、やっと頂上稜線に出た。
ここで終わりかと思ったら違った。稜線沿いに50mほど行ったところに大きなケルンが見える。あそこが頂上だ。ちなみに、稜線の反対側は見事な崖。雪庇(稜線の風下に突き出した雪の吹き溜まりで、上に乗ると崩れ落ちることがある)も張り出しているので慎重になる。厄介な事に、この稜線上は傾いたツルツルの岩の上に薄く雪が被っている。結構オッカナイ。慎重に、慎重に。
そして14時半、遂に山頂着。この時自分で撮った写真を後で見て、噴き出してしまった。顔が遭難者みたいだったから。実はこの時、水と行動食が尽きてしまっていて、喉カラカラ、腹ヘッタ、頭クラクラ、の状態でした。何しろ昼過ぎには終わるだろうと高を括っていたもので・・・。ちょっと甘かった。
帰りは下るだけ。雪山の下りは、行きとは比べ物にならない程速い。足が雪に潜るので、上手くバランスを取れば膝への負担もなく1m以上の歩幅で飛ぶように歩けてしまうのだ。行きの苦労はどこへやら、大股でガンガン飛ばす。出来れば明るいうちに帰りたい。とにかく、復路をただ黙々と歩き続け、19時半に自宅着。結局、家を出てから16時間もかかってしまっていた。「下山後はノーケイでナイター」なんていう話はどこへやら・・・。真っ直ぐキッチンへ直行。ありあわせの物を手当たり次第に飲んで、食べて、そのまま泥のように寝た。
<登山者の感想>
今回、いろいろな面で日本の登山との違いを感じました。難易度に関しては、日本で北アルプス級の山登りをした事 のある人にとってはそれほど苦に感じないと思います。しかし、スクランブルですので、稜線上に登山道が整備されている事もなく、ましてや「クサリ場」、「ハシゴ場」といったような物は登山コース上には一切ありません。道標も小さい上に少ないので、若干でもルートファインディングの経験がないと簡単に迷ってしまうかもしれません。
さらに、山一つの規模が格段にデカイので、僕のようにデイハイクのようなつもりで行くと痛い目に遭うでしょうネ・・・(格好は冬山装備でしたよ)。山が町のすぐ近くにあるので、見た目の高さが圧縮されてしまうからでしょうか、これほど大きな山だとは思っていなかったので、一種の錯覚なんだと思います。実際に登ってみると、それらを肌で感じる事が出来ていいですね。体力に自身のある方で、登山の経験者と一緒であれば、スクランブル入門にはいい山だと思います。(←夏の話ですよ)
Shinji
www.geocities.jp/mistymt1977/rundle.htm
(登山時の写真掲載)
Let's Talk Like Canadians!!
〜英会話ワンポイントアドバイス〜
Drive someone up the wall
= (人を)いらいらさせる、うんざりさせる、激怒させる
このフレーズは、誰かのとった行動が他の人をいらいらさせたり、怒らせたりするときに使われます。
文法のポイント: このフレーズの中で使われている“Drive”は不規則動詞で、時制によって動詞の形が変化します。(変化:Drive - Drove - Driven)
例:“He drives me up the wall”
彼には本当にいらいらさせられるわ。
(現在形を使うと、一般的な意味を表します)
“He drove me up the wall”
あいつには本当にうんざりした。
●Situation 1
Bob: Do you like this song?
Jill: No, I hear it on the radio all the time. It's starting to drive me up the wall!
●Situation 2
Bill: Do you want to go to Karen's party tomorrow?
Joe: No, I don't. Her boyfriend drives me up the wall.
The only thing he talks about are computers! It's such a boring topic.
Bill: I know. It is a little annoying.
●Situation 3
Wanda: Are you reading any books at the moment?
Carla: I started reading a book, but the author's writing style drove me up the wall. I read three pages on the description of a house. It was tedious.
BY Susan Taylor (Banff Education Centre講師)
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