|
この夏、ぜひここへ! 〜バンフ周辺お勧めハイキングスポット〜
ロッキーの夏を満喫していますか? バンフの町からの景色もいいものですが、ここにいるならハイキングをしないと大損です。苦手な方にもお勧めしたい絶景コースを集めました。(所要時間は長めに見積もられています。)
苦労をせずに、お花畑を楽しみたいなら・・・
●サンシャイン・メドウ
トレイル入口:サンシャイン・ビレッジスキー場ロッジ
(スキー場駐車場からのシャトル往復$21)
所要時間(ループ):すべてのトレイルを歩く場合は約5時間
シャトルを利用すれば標高差も少なく、開けたお花畑の広がる素晴らしい景色が容易に手に入るトレイルです。特にガーデン・パス・トレイルはお勧め。すがすがしい午後を過ごすのにぴったりの場所です。
氷河と紅茶を楽しみたいなら・・・
●アグネス湖と6つの氷河の広場
トレイル入口:シャトー・レイクルイーズ駐車場
所要時間(往復):アグネス湖まで約4時間、6つの氷河の広場ティーハウスまで約5時間
レイクルイーズ湖畔からビクトリア氷河に向けて上がって行き、分かれるふたつのトレイルです。どちらもきつい登りがなくてとても歩きやすいため、ハイキング用の靴を履かずに来る観光客もいるほどです。両方のトレイル終点には、紅茶やサンドイッチなどが楽しめる山小屋風のティーハウス(喫茶店)があります。6つの氷河の広場トレイルでティーハウスまで来てもさらに体力の残っている人は、そこから1.2km上ったところにあるビューポイントへ。ビクトリア氷河など6つの氷河に囲まれた冬のような不思議な景色が楽しめます。
今まで見たこともないような湖の色に感激したいなら・・・
●グラッシー湖
トレイル入口:キャンモア町外れのスプレー湖ロード沿い
所要時間(往復):約1.5時間
鮮やかな青や緑色のグラデーションが美しいグラッシー湖。ロッキーお馴染みの氷河湖のやさしい乳白色とは対照的な美しさに驚いてください。これだけの短距離であんなきれいな湖にたどり着けるなんて、行かなきゃもったいない!
ボウ川の砂浜で遊びたいなら・・・
●トンネル山ロードからサプライズ・コーナーまで
トレイル入口:トンネル山ロード沿いのダグラス・ファー・リゾートを過ぎてすぐ(標識あり)
所要時間:約2時間
バンフの町で数時間もてあましている時は、ぜひここへ。ランドル山が一望できる気持ちの良い草原や、さらさらの砂浜があるボウ川ほとりなどを行くトレイルです。暑い日はここで足を浸して避暑。最後にサプライズ・コーナーからの展望を楽しみ、ボウ側沿いをダウンタウンまで戻るのもいいでしょう。
Illustration
by Seiji Yukawa
Aemmer Couloir(後編)
僕らは落石、氷、スラフ(小さな雪崩)をかわしながらようやく登攀開始から4時間後、頂上直下10mの位置にやってきた。その場所は傾斜60度以上あっただろうか。ほとんど壁に近かった。
後半からずっと先頭を歩いてきたが、ここに来て急にいくら足を蹴りこんでも踏ん張れるような手ごたえはない。それどころか、アリ地獄のように周りの雪はどんどん崩れていく。
「これは登れそうもねぇな」。胸まで埋まった雪の中から、呆然と雪庇を見つめていると健司が後ろから言った。「怪我や危険だけは避けたいが、ここで諦めたら正確にはこのシュートを登りきったことにはならない」。そんな意地っ張りな思いが、僕の頭をよぎる。ここで、スノーボードを履けるかどうかも考えた。体の周りの雪を上手くのけて、場所を作れば履けないこともない。でも何とかして安全に登りきる方法はないだろうか。
最後の雪庇に試行錯誤
動ける範囲で、あたりの雪をチェックして深さを計る。どの場所も1m50cmぐらいで地面が見えるのだが、どこもアンカーを取るには不十分だった。また氷でも見つければアイススクリューが使えたが、その氷も見当たらない。そうやって探すうちに、ようやく左脇に一ヶ所だけアイスアックスの刺さる固めの雪を見つけた。
アンカーさえしっかり取り、僕よりもずっと体重の軽い健司なら、この雪質の場所でも登り切れるかも知れない。そう考えた僕らは先頭を交代し、まずアイスアックスでアンカーを取って僕を確保し、5mほどの長さでお互いをつないでいたロープを頂上まで届く長さにかけなおした。
「絶対大丈夫だな! 絶対だぞ!」と健司が言った。今までシュートクライミングをしていた僕らは、いつの間にかロッククライミングのテンションに切り替わっていた。「クライミング」、「クライム・オン」。そう合図すると、健司が雪庇に向って登り始めた。慎重に健司が登っていく。僕は、彼がいつ落ちても良いように、ビレイしているロープを張り気味に少しずつたぐり出した。
雪庇の一部をアックスでかき分け、健司が無事に登りきった。「やったぞ!」。相手の身体はもう見えないが、登りきった喜びの声が聞こえてくる。しばらくすると、今度は健司が頂上でアンカーを取り、僕のビレイに取り掛かってくれた。「いいぞー! 来い!」。その合図を聞くと、自分のアンカーを外し登り始める。雪が柔らかく、健司が登った跡のステップは使い物にならないが、それでも同じルートをたどった。
最後の雪庇にさしかかる。まだ見えない頂上の平らな部分にアイスアックスを突き刺しよじ登る。雪庇の垂れ下がった部分を越え、頂上に顔を出した瞬間、ビレイをしている健司が目の前に現れた。
恐怖と快楽が交ざった最高の緊張感
無事に登りきった喜びと、今まで見えなかった反対側の景色を楽しむ。どっと座り込み、遅い昼飯を食べた。これで目的の半分は達成した。あとはスノーボードでの滑降だ。ロープやアイゼンを片付け、サングラスを外しゴーグルに付け替えた。ブーツの紐も今一度締めなおし、バインディングをいつもより余計に強く締めた。恐怖と快楽が交ざった最高の緊張感が襲い掛かってくる。
お互いにどんなポイントで写真をとるか相談し、雪庇に体重をかけて再確認した後、僕が初めに飛び降りた。ほとんど壁に寄りかかってターンをするたびに、表面の雪がスラフとなって落ちていく。そのスラフに乗らない様に脇に逃げてやり過ごす。絶対に転倒は許されない。
初めの50mを滑ったあと、一度止まって今度は上から降りてくる健司を撮影した。そのまま僕の横を滑り降りる彼を、連写で取り続ける。なにか様子がおかしい。「あっ!」とその瞬間、健司はスラフに乗り上げてしまい、雪の流れとともに落ちていった。流されながら頭が徐々に下へと回転していく。そしてついには逆さまの状態で落ちていった。
カメラを抱えたまま、言葉も出ずに呆然と滑落していくのを見ていた。偶然40〜50m流されて止まった健司を見てホッとしたが、怖さのあまり心臓の鼓動が激しく響く。流された本人はもっと怖かったに違いない。無事なことに安心したせいか少しだけ笑ってしまったが、健司は恐怖におののいた表情をしていた。
少し萎えた気持ちをこらえ、お互いの滑りで落ち始めたスラフを見届け、それを避けながら右に左へゆっくり確実にターンをする。思うように膝に力が入らない。滑落した健司を見た僕は、それがいかに危険か思い知らされ、初めに雪庇を飛び降りた勇気はもうなく、まともには滑れなくなっていた。大袈裟ではなく、ただ無事に戻れる事だけを考えていた。
朝に出発して昼過ぎには戻ってくる予定だったが、ようやくテントにたどり着いた時には、既に夕方の4時を回っていた。終ってみればさっきまでの不安は何処かへ去り、その不安が過ぎ去った隙間は達成感で満ち溢れる。テントの周りに背負っていた全ての荷物を投げ出し、平たい大地に恩恵の念を抱き大の字になって寝ころがる。しばらくは無言のまま、青空の中ゆっくりと流れる雲を見つめつつ、無事にたどり着いた喜びに浸った。「さっさと帰って、祝杯のBBQでもするか!」そう健司が言うと、僕らはテントを片付け重い荷を再び背負い、車に向うやぶの中へ入っていった。(完結)
K2C2
www3.telus.net/public/toloco/
*このコラムにあるように、国立公園で指定された場所以外でキャンプをする場合は、許可が必要です。
NHLのシーズン開幕、10月5日へ! 〜ロックアウト終了〜
昨年度のシーズンが丸ごとキャンセルされ、一試合も行われなかったNHL(北米のプロアイスホッケーリーグ)ですが、今シーズン開幕がやっと確実になりました! 7月22日に選手側とリーグ経営陣が今後6年間有効となる新しい契約を締結。より見ごたえのある試合にするためのルール改正も行われ、開幕日の10月5日にはNHL史上最多の15試合が予定されています。
経営陣の勝利?
今回のロックアウトについて、アイスホッケー界の英雄Wayne Gretzkyは"Everybody lost."と言ったそうですが、新契約の内容から勝者は経営陣という見方が多いようです。NHLの売上が年々減少するなかで、選手の年俸が増え続けていることに不満を抱いた経営陣が、選手をリーグから締め出したこと(=ロックアウト)から今回の問題は始まりました。選手の年俸を実質的に減らすかどうかが最後まで焦点になっていたようですが、結局は今シーズンが再びキャンセルされる可能性に、金銭的、精神的に耐えられなくなった選手側が折れ、経営陣側の要求を受け入れた形になりました。
サラリー・キャップ
合意に至った契約内容には、選手の年俸に上限(サラリー・キャップ)を設けることが盛り込まれています。シーズンごとに数字は調整されるものの、各チームが選手の年俸に費やすことのできる金額の上限は、今シーズン3,900万USドルに設定され、リーグ全体で選手の給与に充てられるのはリーグの収入の54%以下と定められました。リーグやチームの収入が上がれば、選手の年俸も上がるという仕組みです。一方で、年俸の下限も以前より大幅に引き上げられました。
さらに、各選手の年俸はこの上限(3,900万USドル)の20%を越えてはいけないとされたため、今シーズンの年俸は最高でも740万〜780万USドルとなります。2003/2004シーズンの平均年俸は183万USドルですが、1,000万USドルを上回る年俸をもらっていた人気選手にとっては痛手となりました。以前は資金力のあるチームに自然と人気選手が集まっていましたが、各選手の年俸の差を減らすことで、チームの力の均等化を狙っています。
選手側の利点
年俸に関する点で不利になった選手側ですが、選手にとって新契約の一番の利点は、より自由にチーム移動ができるようになった点です。NHL選手は、リーグデビューの際にチームと結ぶ初契約が終了した後、"restricted(制限のある) free agent"となります。このカテゴリーの選手をそれまで所属していたチームから引き抜くには様々な制限が設けられていて困難なため、あまり行われません。しかし、一定の年齢に達すると選手は"unrestricted(無制限) free agent"になり、自由にどのチームとも契約を結ぶことができるようになります。今回の契約では、選手がこの"unrestricted free agent"になるまでの年齢が引き下げられ、移動がしやすくなりました。このことやサラリー・キャップの設定により、チーム変えを行う選手が多数出てくることが予想されています。
より見ごたえのある試合にするためのルール改正
最近行われたある統計では、昨シーズンキャンセルによりNHLは200万人ものカナダ人ファンを失ったとか。労働争議も解決され、NHLはファン獲得に乗り出したようです。より見ごたえのある試合を目指すために、ルール改正が行われました。なかなかゴールが入らないという今までの問題を解決するために、ゴールキーパーが着用するパッドなどの装備のサイズを小さくすること、同点を打開するためにPK戦のようなシュートアウトを行うことなどが定められました。
また、ファンを取り戻すため、チケット価格を引き下げているチームもあるようです。カルガリー・フレームスは、残念ながら現時点で価格引き下げを予定していませんが、アナハイムやフロリダ、ピッツバーグはすでに引き下げを発表しました。エドモントンを含むいくつかのチームは未発表のため、今後値下げが期待できるところもあるでしょう。
NHL期待の星、Sidney Crosby
今シーズンのエントリー・ドラフトで人気ナンバーワンと言われるのが、ノバスコシア州コール・ハーバー出身のSidney Crosby選手。ジュニア・ホッケー・リーグでの目覚しい活躍ぶりから、「第2のWayne Gretzky」と期待されている現在18歳の新人です。7月30日に行われたドラフトでは、ベテランのMario Lemieux選手が所有するピッツバーグ・ペンギンズに指名されました。周囲の期待にどれだけ応えてくれるのか、今シーズンのパフォーマンスが楽しみです。
バンフタイムズ編集部
Let's Talk Like Canadians!!
〜英会話ワンポイントアドバイス〜
Sleep on it = 結論を先送りにする、熟考してから結論を出す
結論を出さなければならない事柄に対して、「ゆっくりと時間をかけて考える」あるいは「あせらずに十分考えてから答える」という意味を表すイディオムです。
●Situation 1
Robert: Will you marry me?
Susan: Uh...
Robert: Don't answer me now. Sleep on it and let me know tomorrow.
●Situation 2
Dennis: Will you take the new job?
Mike: I can't say yet. I need to sleep on it for a few days.
●Situation 3
Mike: This is a good time for us to take a vacation. Should I make the reservations?
Mary: I don't know.... Can I sleep on it and let you know tomorrow?
BY Deb Penninga (Banff Education Centre講師)
編集後記
「最近ガーデニングのコラムはどうなっているの?」と言われることがあり、恐縮しています。サボっているわけではないのですが、広告やより重要と思われる季節の話題が多く、紙面スペースの確保が容易でないというのが言い訳です。そろそろ収穫期ですので、また掲載させていただきます。
お陰様で広告も増えてきており、紙面に載せきれないニュースや情報が多い時もあります。ページ数を増やすのはいろいろな面から容易でないため、あふれたものは今後、紙面でお知らせした上でウェブサイトに掲載していくことも検討しています。
また、多くの方々に読者アンケートにご協力いただき、編集部一同とても感謝しております。時間を割いてコメントをきちんと書き込んでくださる方も多く、今後の紙面づくりに大いに役立てていきたいと思っています。普段は読者の方からのご意見をいただくことがとても少ないので、アンケート結果を見て、実は結構頼りにしてくれている方も多いようだということがわかり、嬉しく思っています。ご協力いただいた皆様、本当にありがとうございました。(り)
|