|
「バカは高い所へのぼる」Part3
日頃は山を見上げて生活しているが、高い山に登ると山々を見下ろすこともできる。そこに行くには時間と体力を費やすが、頂上からの眺望にはかえられないものがある。また、山の上に暮らす鳥や動物との出会いも楽しい。だが、遇いたくない熊もそこにいる。
■バーミリオンピーク(Vermilion Peak)標高2622m 往復所要6〜8時間
クートネー国立公園内にあり、ハイウェイ93のコンチネンタル・ディバイドから11kmほど南へ走ると、左側に見える。熊の出現が多いといわれている。私が登ったときにも多数の糞を見つけ、常に大声を上げながら熊と遭うのを避けた。多彩な花々に囲まれながら、山に直行するようにきつい斜面を登り、砂場から右に折れて稜線へ。稜線は狭く、強風と危険も伴うが、頂上からはアシニボンなど遠くの山々も眺望できる。
■カスケード山(Cascade Mountain)標高2998m 往復所要7〜9時間
バンフの町の象徴ともいえる山で、すでに登ったことのある人や登ってみたい人も多いのでは。足元のぐらつきやすい岩場も通り抜けるので、足首をしっかりとサポートしたハイキングブーツを着用した方がよい。また、長距離用に十分な水も必要だ。ノーケー駐車場から出発し、カスケード・アンフィシアターから岩場を通り、ふたつのピークを越えて頂上へ。頂上からは、ミネワンカ湖やスリー・シスターズ、アシニボンなど、数限りない山々が眺望でき、絶景だ。トレイルをうっかり外れやすいので、地図の持参も。インフォメーションセンターに行くと無料で手に入る。夏場は常に熊出現注意報が出ているので、ベアスプレーの携帯と大声をあげて歩くことを忘れずに。
文・写真 岩崎智美
*これらの山に初めて登る場合は、体験者に同行するか、ガイドブック『SCRAMBLES』などを熟読して、多人数で行動することをお勧めします。特に、カスケード山は遭難者が多いので、十分注意してください。
気まぐれ花鳥雑記
雄大・美観だけでロッキーを語るなかれ。何気ない花や鳥にも意外なロマンがある。視点を変えて覗くロッキーの魅力。
Indian Paintbrush ゴマノハグサ科
カナディアンロッキーを代表するお花といえばこれ。色合いからたくさんの種類に分類されますが、専門家でも識別は容易でないとか。色が目立つ部位は花ではなく葉っぱ。そこから突き出た黄色(緑色)のつの(写真矢印)が本当の花なのです。え? 緑じゃないのに葉っぱ? と思う方、クリスマスのお花で有名な「ポインセチア」を思い出してください。鮮やかな赤を葉だと知る人は多いはず。その他「ミズバショウ」に見られる大きな白い部分も葉。専門用語では「包葉(ほうよう)」と言うとか。
このお花は、寄生植物としても知られています。地面下で根を他の植物に繋げて、そこから栄養をもらうのです。引っこ抜いて持ち帰っても育たないのでしょうね。寄生先の植物で色合いが変わるだの、ハチドリや昆虫が交配させて色合いが複雑になっただの、いろんな話を聞きますが実際はどうなのでしょう? 盛夏、山上のお花畑は夢の世界。その美しさと彩りは表現できないほどの感動です。(協力:石井博)
Common Raven ワタリガラス
「うわー、でっかいカラス!」 などの単純表現で片付けないで。北米からヨーロッパ・北アフリカまで、実に分布の広いカラスです。が、日本では北海道にごく少数が飛来するだけの珍鳥。日本のバードウォッチャーには憧れの的。最近はエゾシカの狩猟が盛んになるとともに個体数も増えつつあるとか。
あの星野道夫さんも、ワタリガラスの神話をアラスカやシベリアに追い続け、その軌跡を綴った「森と氷河と鯨」は未完の遺作として有名です。北西沿岸のネイティブは、世界を創造した英雄としてトーテムポールに表現しました。
昔から日本では女性の美しい黒髪を「烏の濡羽色(からすのぬればいろ)」と表します。濡れたように光り輝く黒、紫色が強い黒のこと。カラスは深みのある美しい濃紫なのです。
Black-Billed Magpie カササギ
ごくごく普通に見かけるカラスの仲間ですが、その実態はなんとも奥深い。日本では佐賀平野とその周辺のみに生息する非常に珍しい種類。九州北部の「カササギ生息地」は国の天然記念物にも指定されます。
もともとは朝鮮半島の鳥で、韓国の国鳥。朝鮮出兵に参加した佐賀藩・鍋島直茂は、「カチカチ(勝ち勝ち)」と鳴いたカササギを、縁起がいいと持ち帰り保護したとか。以来、佐賀県では「カチガラス」の名で親しまれます。
七夕伝説では大役を務めます。7月7日、カササギは天の川に翼を並べ、牽牛と織女のために橋をかけるのです。
いかなれば途絶え初めけむ天の川 逢瀬に渡すかささぎの橋 (詞花集・巻三・八五)
大阪には「天野川(あまのかわ)」に架かる「かささぎ橋」があり、七夕伝説が語り継がれています。
田中康一
www.ilovewintergreen.com
土と水と太陽と
〜ガーデニング日記D 最終回 愛情と手間が大事〜
6月下旬に書いた前回を振り返ってみると、雨で悩まされていたことを思い出します。7月以降好天が続き、これを書いている8月第二週現在、私の小さなガーデンにはトマトやグリーンピースがなり、色とりどりのポピーやパンジーが咲いています。でも、この数日間、夏の終わりを感じさせるような冷え込みが・・・。このコラムは今回でおしまいですが、まだまだ暑い日もあることを祈りましょう。
あとは夏の終わりまで楽しむのみ
さて、これからは水をあげ、咲き終わった花を摘み、収穫を続け、寒さから守ってあげるのみ。トマトなどの野菜の肥料は、大体の場合、実がなりはじめたらやめるようにとあります。これは、収穫する実に肥料が多く含まれすぎてしまうからとか。この分、手間が省けます。また、花の多くは、咲き終わったものを摘んであげるとより多くの花をつけるので、これも欠かせません。
ガーデニング3回目のこの夏に私が実感したのは、植物を育てるには、愛情と手間がとても大事ということです。今回は欲張っていろいろ育てようとしたのですが、それに見合う手間や時間をかけてやることができずに枯れていったものも多数。花は話しかけてあげるときれいに咲くといいますが、やはり愛情がないと手間をかけることもできません。雨続きの時や一週 間留守にした時のガーデンはあまりにも悲惨な状態で、このまま枯らせてしまおうかとも思ったくらい。しかし、そうするとこのコラムも続かないと思い、また気を引き締めて再生に取り掛かりました。こまめに手入れをした結果、元気を取り戻したガーデンを見たり、自分のガーデンからの野菜や花を楽しむのも、日々の小さな喜びです。
余談になりますが、今回グリーンピースを育てて思いがけず得したことがひとつ。それは、ここロッキーの野生植物を見る際、どれがマメ科の植物なのかわかるようになったこと。自分のガーデンで成長の経過をずっと見てきたために、葉や茎の感じから区別がつくようになったのです。だからどうということはないのですが、今まですべて「きれい」でまとめていた野生の植物が少しずつ違って見えてきました。
ガーデナーの皆さん、また来シーズンも頑張りましょう !
小林りん
Let's Talk Like Canadians!!
〜英会話ワンポイントアドバイス〜
Hit it off = 意気投合する、気があう
初めて会ったのになぜかお互いウマがあう、すっかり打ち解けるといった状態を表すイディオムです。お互いのことをよく知らなかった二人が、出会ってあっという間に意気投合するというニュアンスを含みます。(注意:ここで使われる“Hit”には、叩くとか殴るという意味はありません。)
文法ワンポイント: 文章の内容によって動詞“hit”の形が変わることがありますが、“it”の位置は変わりません。 “Hit it off” をワンセットとして覚えましょう。
●Situation 1
Gary: Do you see that girl over there? I work with her and would really like to meet her, but I'm nervous.
Donny: You should go talk to her. Don't be nervous,
you might just hit it off.
Gary: You're probably right. I will go over and introduce myself.
●Situation 2
Sara: Bob and Lilli have been going out for 2 months now! I'm so surprised.
Mike: Me too! I didn't think they would hit it
off. She's so outgoing and loud, and Bob is so quiet.
Sara: They must get along because they are opposites.
●Situation 3
Brian: Look at Barb and Dave. They are really hitting it off. They just met, but they have been talking for hours.
Brent: Yes, I see them. They must really like each other.
BY
Susan Taylor (Banff Education Centre講師)
|