Issue 241 2007年1月18日号
バンフ大通り改修工事計画決定
北極圏由来のオオハヤブサ観察される
カナダ国内の旅行者消費、微増
ノーケイ・スキー場でジャンプ復活
カナダ失業率、順調に回復
07年度ワーキングホリデー募集終了
レイク・ルイーズ付近で交通事故、2人死亡
カナダ人、空路でのアメリカ入国の際のパスポート義務付け
バンフのレストラン、カナダの新規レストラン・ベスト10に選出
バンフ町、LEDの街頭テスト導入へ
セレブ・スポーツ招待大会
第90回バンフ・ウィンター・フェスティバル
バンフ料理サークルボランティア募集
雪崩や雪道に注意
バンフ町のロゴ入り商品を売る代理店募集
バンフタイムズ校正ボランティア募集
インドア・サッカーのお知らせ
ホッケー愛好会会員募集
Toashiの人生いろいろ日誌 ~メリークリスマス~ 村仲 俊朗
満天の星空 田中幹也
バンフのうわさ 最終回
静かな冬の勉強のすすめ ~楽々、気軽な英語勉強法~ Let's Talk Like Canadians!! ~英会話ワンポイントアドバイス~
新春特集 干支の話
占い師ファティマによる 12星座 タロット占い ☆今年のあなたの運勢☆
バンフ大通り改修工事計画決定
これまでバンフ大通りに店を構える事業者などから議論が巻き起こっていた、バンフ・リフレッシュ・プロジェクト工事計画が決定した。2007年の春から秋にかけて、バンフ大通りの100番台200番台を完全車両通行止めして、一気に行う方式を取ることになった。予算は2180万ドル。
町民に提示されていた選択肢は、バンフ大通りの南北行き両者を車両通行止めして一気に行うオプション1、工事対象を区切ったり、途中7・8月の繁忙期は工事を休止したりして2年から4年かけ工事を順次行っていくオプション2から5、リフレッシュ・プロジェクトは行わないというオプション6までの6つ。工事にかかる予算は期間が長くなるにつれ多くなり、最も高額のオプション4と今回選ばれたオプション1の推定予算の差額は387万ドルにもなる。
1月8日(月)に各オプションの説明および公聴会が行われ、その議論を受け1月10日(水)の特別町議会で決定した。
アウトルック紙より
北極圏由来のオオハヤブサ観察される
12月30日(土)に行われた毎年恒例のクリスマス野鳥計測で、白頭ワシのつがい、珍しいオオハヤブサや小型のスズメフクロウ等を含む41種、1003羽の鳥が観察された。鳥の種類は例年に比べ多かったものの、全体の数は例年より少なめ。
このイベントには32人のボランティアが参加し、ラック・デ・ザークを中心に15kmの地域で行われた。カナナスキスでは、この地域でめったに見ることのないオオハヤブサが観察され、参加したボランティアたちを驚かせた。オオハヤブサは、極寒環境に住む鳥で、冬場のアルバータ州で見かけることは通常ないという。
野鳥計測は、冬と春の毎年2回行われている。
アウトルック紙より
カナダ国内の旅行者消費、微増
月9日(火)、カナダ統計局の発表によると、2006年第3期の旅行者(カナダ人、外国人を含む)がカナダ国内に落としたお金は、カナダ人による消費が2.2%と増加したものの、外国人によるものが2.8%落ち込み、全体では1%増となった。カナダドルの高騰などによる外国人旅行者の減少(-3.5%)等が影響したものと思われる。しかし、2003年第3期に起こったSARS(重症急性呼吸器症候群)による大幅な落ち込みからすると18%の回復。
支出の内訳を見ると、宿泊(+3.7%)、レンタカー代など車での旅行に関するもの(+5.9%)、燃料代(+3.9%)などが消費を引っ張った。
また、12月20日(水)カナダ統計局の発表によると、2006年10月の日本人旅行者は4万7千人で、前年比12.6%の落ち込み。ただしアメリカ人、イギリス人に続く、カナダに旅行する外国人の第3位は保っている。他にもイギリス人(-4.5%)、ドイツ人(-9.8%)、スイス人(-3.6%)などが減少した。一方、去年に比べてカナダへの旅行者が増加した国は、メキシコが1万3千人で19.7%増、中国が1万4千人で13.4%増加。
ノーケイ・スキー場でジャンプ復活
2006年12月30日(日)、十数年間行われていなかったスキー・ジャンプが、ノーケイ・スキー場で行われた。
このイベントは2004年に亡くなった、キャンモア在住のカナダ・スキージャンプのコーチJindro Mayer氏へのメモリアル行事。ノーケイのジャンプ台は、1960年ごろオリンピック選考に向けて建てられた、バンフの歴史的建造物ともいえるもの。
ウィンタースポーツが盛んなロッキー地区だが、現在常時使用可能なスキー・ジャンプ台の設備はなく、一番近くてカルガリーのカナダ・オリンピック・パーク。その次に近いのは、アメリカ合衆国ユタ州だという。もし、ノーケイ・スキー場のジャンプ台が復活すれば、近隣に住むジャンプ選手にとっても朗報となる。
アウトルック紙より
カナダ失業率、順調に回復
新年1月5日(金)、カナダ統計局の発表によると、カナダ国内の2006年12月の失業率は6.3%と、この30年間で一番低い数字になった。カナダの失業率は14年間連続で回復している。
なかでもアルバータ州の好景気が目立ち、新規雇用数は6%増加。カナダの労働可能人口の10%にしか足らないアルバータ州が、全国の新雇用数の実に3分の一を創出した計算になる。その他、サスカチュワン、ニューファンドランド・アンド・ラブラドール、ブリティッシュコロンビア州の各州で、雇用数の増加率が全国平均を上回った。しかし、反対に、ここ30年間で最低の増加率を記録した州が6つあり、雇用の集中・過疎化が浮き彫りになった。
雇用の増加のほぼ3分の2が女性によるもので、これにより、25歳以上の女性の雇用率は、大人男性より高くなった。
雇用の増大を受けて、国内平均時給も1年前より2.6%増加し$20となった。現在アルバータ州の平均時給がカナダ国内で一番高く、これまで一番だったオンタリオ州の平均賃金を2006年度中越え続けた。
雇用が伸びている分野は、天然資源(+10.9%)、建設(+8.8%)、金融・保険・不動産(+6.9%)、医療・介護。これに対し、製造業(-2.7%)、情報・文化・レクリエーション(-2.6%)の分野は雇用数が下がった。
07年度ワーキングホリデー募集終了
1月11日(木)、2007年度カナダ/日本ワーキングホリデープログラムが、定員に達したため募集を終了したと、カナダ大使館がHP上に発表した。
今年は例年以上に早期の応募者が殺到、11月の応募受付開始から2006年12月29日の時点で定員の95%が埋まっていた。次回2008年度の募集は今秋開始の予定。
レイク・ルイーズ付近で交通事故、2人死亡
1月7日(日)、レイクルイーズ近くの国道1号線で対向車が衝突する事故があり、2人が死亡した。
午前10:30ごろ 西に向かっていたジープ・チェロキーが凍った路面で滑り、コントロールを失って東に向かっていたトレイラーに突っ込んだ。トレイラーの運転手に怪我はなかったが、ジープを運転していた20代男性および同乗者の21歳の女性が死亡した。
事故現場は、これまでに24人以上の人が事故で亡くなっている場所で、安全性向上のため二車線化が望まれている。
クラグ・アンド・キャニオン紙より
カナダ人、空路でのアメリカ入国の際のパスポート義務付け
2007年1月23日(火)から、カナダ国民がアメリカ合衆国に空路で入国する場合には、パスポートの携帯が義務付けられる。
これまでは、カナダ人がアメリカ合衆国やメキシコなどに行くときには、パスポート携帯の義務がなく、出生証明書や運転免許書の提示のみで入国が可能だった。しかし、近年のテロの影響を受け、アメリカ合衆国は国境警備の厳格化に乗り出した。
今回パスポート携帯を義務付けられるのは、飛行機によるアメリカ合衆国への出入国の場合のみで、バスや自家用車、船などの陸・海路には適応されない。ただし、約一年後の2008年1月1日には、陸・海路においてもパスポート提示が義務化される予定。また、メキシコや中米諸国への出入国はこれまでどおり変化がなく、出生証明書や運転免許証の提示のみでよい。
この変化により、これまでパスポートを持っていなかったカナダ人が一気にパスポート取得申請をしたため、2006年11月のパスポート発行申請は、前年度同月の33%増(パスポート・カナダ発表)。
バンフのレストラン、カナダの新規レストラン・ベスト10に選出
バンフにあるバイソン・マウンテン・ビストロが、カナダのビジター向け雑誌、Whereマガジンの「2006年新規オープン・レストランのベスト10」に選ばれた。バイソン・マウンテン・ビストロは、ベアストリート、バイソンコートヤードに2006年にオープンした「スロー・フード」をモットーとするレストラン。
クラグ・アンド・キャニオン紙より
バンフ町、LEDの街頭テスト導入へ
バンフ町の夜を照らす街灯を、消費電力が少なく、耐久時間の長い、「環境にやさしい」LED(発光ダイオード)にすることが計画されている。LEDは購入金額が高いものの、その後の経費削減で、3年程度で元が取れるという。
まずは、試験的に1~2個のLED街灯を町役場隣の駐車場に導入、消費電力量や住民の反応などを見る。
クラグ・アンド・キャニオン紙より
セレブ・スポーツ招待大会 ロバート・F・ケネディーJr.が主催する環境保護団体協賛の「セレブ」によるスキー大会です。ロビン・ウィリアムズなどは毎年参加している他、去年はマーチン・シーンもディナー・パーティーに駆けつけました。毎年飛び込みの有名人が来ることでも有名。詳しくは地元発行の英字新聞をご覧下さい。
日程:1月18日(木)~21日(日)
場所:サンシャイン・ビレッジ・スキー場、ディナー・パーティーはバンフ・スプリングス・ホテル
第90回バンフ・ウィンター・フェスティバル
毎年恒例のバンフの冬のお祭りです。期間中は様々な催し物が各地で行われますので、スケジュールをチェックしてあちこち出かけてみてはいかがでしょう?
日程:1月26日(金)~2月4日(日)
場所:バンフ、レイクルイーズなど各地
●マウンテン・マッドネス・リレー
5人一組で、ダウンヒル・スキー、ランニング、スケート、クロスカントリー・スキーなどで競うリレー競技です。当日は、リレー会場近くのセントラルパークでBBQやビアガーデン、氷の彫刻なども行われます。
日時:2月2日(金)午後1:00~
場所:ノーケイ・スキー場からボウ川スケートリンク
登録・お問合せ:インフォメーションセンター 762-8421
●伝統水泳、リレー・水着大会
パークスカナダ主催、4人で行う犬かきリレーや、昔の水着を着ての水泳など。
日時:1月28日(日)午前10:00~11:30
場所:アッパー・ホット・スプリングス
お問合せ:762-1515
●室内楽コンサート
日時:1月26日(金)午後7:30~
場所:バンフセンター、Rolston Recital Hall
お問合せ:バンフセンター、ボックス・オフィス 762-6301
●アイス・マジック
プロの彫刻士が300ポンド(136キログラム)の氷に3日間かけて挑む、氷の彫刻大会です。日曜日の夕方4:00からは、表彰式もあります。
日程:1月26日(金)~28日(日)
場所:シャトー・レイク・ルイーズ
詳細:www.banfflakelouise.com/icemagic/
●モレイン湖ロード・クロスカントリー・スキー大会
全長19kmを約5時間かけて行うクロスカントリースキーの大会です。
コースレベル:中級
日程:1月28日(日)
参加費:$4
問合せ:グランド・ネイチャー・クラブ 760-2533
●第16回ローズ・アンド・クラウン はしごゴルフ大会
バンフ内6つのバーを、ミニゴルフをしながら「はしご」する大会
日時:1月29日(月) 登録午後5:30 ティー・オフ午後6:30
登録料:1チーム(4人)につき$20
詳細・登録:ローズ・アンド・クラウン 762-2121
●シーザー・サラダで料理の鉄人
自分のシーザー・サラダのレシピこそ世界で一番おいしい!という方はぜひ。
日時:1月31日(水)午後7:00~
場所:バルカン・レストラン
詳細:762-3454
雪崩や雪道に注意
この時期雪崩が多発しています。バックカントリーにスキー、スノー・ボード、スノー・シューなどで行かれる方は、装備と事前の情報収集を十分にしてからお出かけ下さい。また、車でのお出かけの際にも、道路状況を確認して安全運転を心がけてください。
パークスカナダ雪崩・道路情報
www.pc.gc.ca/pn-np/ab/banff/index_e.aspのページ左メニューから
雪崩情報はPublic Safety > Avalanche Bulletinを
道路情報はPublic Safety > Road Conditions Report
を選んでください。
バンフ町のロゴ入り商品を売る代理店募集
バンフ町では、バンフ町のロゴ入り衣料品や販促品を販売可能な小売店を探しています。
詳細:バンフ町マーケティング・情報部マネージャー Michelle Gurneyさん 762-1207
バンフタイムズ校正ボランティア募集 バンフタイムズでは、紙面の校正をしてくださるボランティアを募集しております。正しい日本語を使える方、ぜひ協力してください。問合せはバンフタイムズ編集部banfftimes@telus.net、電話(403)762-5991まで。
インドア・サッカーのお知らせ
バンフコ・ミニュティー・ハイスクールの体育館で、インドア・サッカーが冬の間行われます。
日時: 毎週月曜日7:30pm-9:30pm
参加資格: 誰でも参加可能。最高人数20人まで。
費用: $5.00/回
詳細: Mayumiまで mayumiyasuda@hotmail.com 電話 (403)762-1910
ホッケー愛好会会員募集 日本人ホッケー愛好会では、今年も一緒にホッケーを楽しんでくれる人達を募集しています。この冬はスノーボードやスキーもいいけど、カナダの国技アイス・ホッケーを楽しんでみませんか?? 初心者大歓迎!! 道具などの相談にものります。
詳細:Mayumiまで mayumiyasuda@hotmail.com 電話 (403)762-1910
満天の星空
それを見たのは、厳冬ロッキーを歩きはじめて、数日後だった。
期間2カ月間、距離500kmの厳冬ロッキーを歩いて縦断という、少々背伸びした計画を立てたときの話である。かれこれ数年前の出来事になる。
この旅では、出だしからつまずいた。理由はいくつかある。ひとつは予想外の大雪だった。スキーを履いても腰まで没した。1時間もがいても300mしか進まない。歩くというよりも、雪と格闘している感じだ。刻々として進まず、焦燥感はつのるいっぽうだった。
ふたつ目は、荷物が重いこと。最初の食糧補給地点まで3週間。食料、燃料、テント、寝袋、炊事用具一式、防寒具一式、スキー用具一式、冬山用具一式、その他諸々を詰めたバックパックは50kgを越えた。食料は日を追うごとに減るが、その分テントや寝袋は雪にまみれて凍結して重くなる。とにかく背負うだけでひと苦労である。
そして3つ目は、途中の川が凍結していなかったこと。ロッキーでは一部の著名なトレイルを除けば橋を見かけるのは稀である。夏ならば少々水量が多くても水のなかをじゃぶじゃぶと歩く。冬は凍結するので氷の上を歩く。というのが、かつて先住民が狩猟や交易で移動したスタイルである。
ところが、悪いことは重なる。大雪にもかかわらず、なぜか川は凍らず水が流れていた。冬山で靴を濡らせば即凍傷をまねく。観念して素足で水につかる。すぐに足の感覚はなくなる。荷物が多いので川を3往復する。なんとか凍傷は免れたが、すっかり意気消沈しながらの歩行となった。
「何でこんな計画立ててしまったのだろうか…」
そう思いながら、果てしない雪原をひたすら進む。冬のカナダの日照時間は短い。あっという間に一日が過ぎる。あたりの雪面をスキーとスコップで平らに整地して、キャンプ地をつくる。テントに入って一息つくと、急にいたたまれない気分に襲われた。
「やっぱり止めようか…」
一年前から温めていた計画が、わずか数日間で消えようとしている。
「町にいれば暖かい部屋で美味しいもの食べて…」
でも、どこかで周囲の目が自分を支えていた。ひとり旅でいちばん恐ろしいのは、自分に酔って、他人の目が気にならなくなることだ。実際、自由奔放や気ままを標榜する旅人や移民たちを見ていると、だらけて沈んでいるのが現実である。自己満足はアルコールみたいなもの。適量を越えると現実と虚構の見境があいまいになり、やがて虚構の世界に落ちてゆく。周囲の目は自分の思いが投影されたもの。自分自身の考えともしばしば一致する。
「やっぱりつづけるべきか…」
食後の熱いコーヒーで冷えた体が温まると、ふと明日の天候が気になった。出発してから数日間、あまりの疲労で夜空を眺める余裕すらなかった。テントから、そっと顔を出す。快晴だ。プラネタリウムを貼りつけたような空がせまっている。宇宙船で星空に近づいたようにクッキリと写っている。これまで見たどの星空よりも透き通り輝いていた。
「やっぱり来てよかった。こんな旅しばらくやめられそうにない…」
田中幹也 http://www.geocities.jp/kanyatanaka2005
筆者紹介:田中幹也(たなか・かんや)
1965年生まれ。冒険家。95年冬に極北カナダ8000kmを自転車踏破。以後10年間、厳冬季カナダを焦点にノースウエスト準州、ラブラドル半島、中央平原、ロッキー山脈などでスキー、ソリ、徒歩、自転車など2万kmの踏破を行う。欧州アルプスやアメリカでクライミング、タイやオーストラリアで自転車旅も実践。これまでの人生で得た教訓は「才能がなければ努力してもムダ」。共著に『達人の山旅1』(みすず書房)、共編著に『目で見る日本登山史』(山と溪谷)他。
バンフのうわさ 最終回
遅く起きた冬の、天気の良い休みの日には、湖でスケートをするのも楽しい。ミネワンカ、バーミリオン、ジョンソンレイクなど、氷の下に魚が泳いでいて、滑っていると水の中にいるような不思議な気持ちになる。
ある日、普段とは違った場所に行ってみようと、口伝えで聴いた湖を目指してサンシャイン方面に車を走らせてみるが、ありそうな場所に湖はない。もう一度Uターンしてみると奥のほうでスケートをしている人がいる。あそこだ! だけども入り口は見当たらない。入るとすれば、この道からしか絶対にありえないのに。またUターンしてみると、スケート靴を持った人が動物保護用の柵をよじ登っている。まさか!
翌日友人に聞くと、「そうだよ、登って入るんだよ! 」と当たり前の答えが返ってきた。きっとカナダ人は、もっといろいろなところに自分だけの場所を知っていて、自分のスケートリンクにしているに違いない。
いちじく
静かな冬の勉強のすすめ
~楽々、気軽な英語勉強法~
今回は、昨年秋にご紹介した気楽な勉強法の続きです。英語のテレビ番組や映画を観ることをお勧めしています。この方法では、手軽に状況英語が効果的に学べます。机の上で参考書や問題集に取り組むことに飽きてしまったら、ぜひこの方法をお試し下さい。気張らずにボーとしながらできますよ。またやる気の出ないとき、集中力のないとき、疲れているときなどにも最適です。
前回はテレビ番組をご紹介しましたが、今回は楽々勉強法に適すと思われる映画のうちのひとつをご紹介しましょう。
<Love Story>邦題「ある愛の詩」~エリック・シーガル著~
原作は、『愛とは決して後悔しないこと』のフレーズで有名になった60年代の大ヒットクラシック、永遠のラブストーリーです。原作は2100万部以上のベストセラーになりました。映画はアメリカのボストンやニューヨークの景色が舞台で、美しい音色のテーマ曲がぴったりと調和しています。そして映画の中の英語は、とても美しく洗練され、しゃれた会話が盛りだくさんです。ロマンチックなシーンもたくさんあるので、どこか気に行った場面をまるごと暗記して役者になった気分で台詞の練習などをしてみて下さい。センテンスを効果的に覚えられます。
<あらすじ>
ジェニファーは音楽家を目指す貧乏な苦学生。オリバーは大富豪出身のハーバード大学生。オリバーの父は身分の違いから結婚を許さず、その上、オリバーの進路への金銭的援助を絶った。2人はシンプルだが心のこもった小さな結婚式を挙げる。
オリバーの法律学校の学費と生活のため、ジェニファーは音楽家への夢を捨てて働きはじめ2人の貧乏生活が始まった。あるクリスマスの近づく日、どん底貧乏生活で人並みなクリスマスを迎えられない2人は気落ちしている。いつかこんな日がきっと懐かしさだけで思い出せるだろうと慰めあう2人。
数年後、オリバーは晴れて法律家になり立派な会社へ就職する。2人の貧乏生活は終わり生活はぐっと向上してきた。住まいも身なりも人並み以上のレベルになった2人にとって、あとは子供の誕生を待つだけとなる。なかなか妊娠しないジェニーが身体検査に向かう。呼び出されたオリバーに医師は重大な宣告をするのだ・・・。
<映画についての余談>
この映画製作者、アーサー・ヒラー監督はカナダのエドモントン出身です。ホッケー戦の場面は、エドモントンで撮影され、選手もエドモントンのホッケー選手が出演しています。
ハーバード大の学生寮のシーンでは、この映画でデビューしたトミー・リー・ジョーンズが若かりし姿で登場します。
<ピックアップ場面と英語解釈>
①映画の冒頭のシーン、オリバーがベンチに後姿で座っている。物語はオリバーのナレーションから始まる。
What can you say about a twenty-five-year-old girl who died? That she was beautiful. And brilliant. That she loved Morzart and Bach. And the Beatles. And me. (25才の若さで死んでしまった女性のことをなんて言えるだろう。彼女は美しかった。そして聡明だった。モーツアルトとバッハを愛し、ビートルズを愛し、僕を愛した)
★余談として、上記の文書のあとに原本では粋な文書が続いているので以下参考まで引用。
Once, when she specifically lumped me with those musical types, I asked her what the order was, and she replied, smiling, "Alphabetical." At the time I smiled too. But now I sit and wonder whether she was listing me by my first name-in which case I would trail Mozart-or by my last name, in which case I would edge in there between Bach and the Beatles. Either way I don't come first. (後省略) (一度、彼女がその音楽家達と僕を並べたとき、順番をきいてみた。笑顔で彼女は『アルファベッド順よ』と答えた。その時は僕も笑っただけだった。けど今、僕はあらためて考えてしまう。もしも僕のファーストネームならモーツアルトの次だし、ラストネームならバッハとビートルズの間に入る。どちらにしても一番になれなかったんだ)
②付き合ってしばらくしてから、そろそろお互いの進路を決める頃、ジェニファーが何気なく意向を伝えるシーン。フランス、パリに渡って音楽家になるための勉強をするというジェニファーに、別々の進路なんて有り得ないと憤慨するオリバーだ。
What about my scholarship? What about Paris, which I've never seen in my whole goddamn life?
(私の奨学金資格はどうなるの? パリはどうなるの? 今まで一度も行ったことないとこなのよ)
What about our marriage?
(僕たちの結婚はどうなるんだ? )
Who said anything about marriage?
(だれが結婚のことなんて言ったのよ?)
Me. I am saying it now.
(僕だよ。僕が今、だから言ってるんだ)
You want to marry me?(私と結婚したいの? )
Yes.(うん)
Why?(どうして? )
③映画中盤、オリバーの父親への悪態が原因でジェニファーとオリバーが喧嘩になる。ジェニファーは家を飛び出してしまう。暗くなった家の前に探し疲れたオリバーが肩を落として戻ってきた時にジェニファーが泣きながら言う名台詞だ。映画最後のシーンではオリバーが父親に言う場面もある。
Love means not ever having to say you're sorry.
(愛とは決して後悔しないこと)
④不治の病の妻のことを思い、オリバーは街角を彷徨う。旅行会社の窓に掲げられた「パリへ行こう」の看板に釘付けになる。パリへの音楽留学の夢をあきらめさせてしまったことをオリバーは自責してやまない。
Hey Mrs. Barrett. Guess what?
(ねぇ、バレット夫人、なんだと思う? )
You got fired.(首になったんでしょ)
I got fired up. Guess where to.
(舞い上がってるんだ、どこに行くと思う? )
Paris, France.(フランス、パリだよ )
We'll be there Christmas day.
(僕たち、クリスマスはパリだよ )
No Ollie, that's not the way we're not gonna do it.
(違うのよ、オリー、そういう風にはならないのよ )
I don't want Paris. I don't need Paris, I just want you...
(パリなんてほしくない、パリなんていらないの。ほしいのはあなただけ・・・)
That you've got, baby.
(それなら、とっくに君の手中さ)
And I want time, which you can't give me.
(そして、「時間」がほしいの。それはあなたにも無理でしょ )
⑤ベッドに横たわったジェニファーの最後の場面。オリバーとの会話が静かに流れていく。この会話のあとのほうに、ジェニファーが言う。「パリなんて、音楽なんて、その他あなたが私から奪ったと思ってるすべてのことなんて、くそくらい。そんなこと何とも思ってないのよ。本当よ。」
It doesn't hurt, Ollie, really it doen't.
(オリー、痛みはないのよ。ほんとに )
It's like falling off a cliff in slow motion, you know?
(ゆっくと崖をおちていくみたいな感じなの、わかる? )
Only a after while you wish you'd hit the ground alreday, you know?
(地面はまだかなーって感じなの、わかる? )
Yeah...
(うん・・・ )
Bullshit, you've never fallen off a cliff in your whole life.
(うそばっかり。崖から落ちたことなんてないくせに )
Yes I did. When I met you.
(あるよ。君と出会った時 )
遠藤千晶
Let's Talk Like Canadians!!
~英会話ワンポイントアドバイス~
Eyes bigger than stomach = (必要以上)にまだ、もっと食べられる
この表現は、実際にお腹がすいているよりも、もっと食べれる、またはもっとお腹が空いていると思っている時に使います。
●Situation 1
Child: Mom, can I please have another piece of cake? It was awesome!
(ママ、もう1つケーキ食べてもいい? すごく美味しかった! )
Mother: No, I don’t think so. Your eyes are always bigger than your stomach
and I don’t want to throw half of it in the garbage.
(ダメよ。あなたはいつももっと食べられると思って食べられないんだから。ケーキを半分ゴミ箱に捨てるのは嫌よ。)
●Situation 2
Waiter: Was there a problem with your meal?
(何かお食事に問題がありましたか? )
Customer: No, it was great. I just ate too much bread before the meal. I guess my eyes were bigger than my stomach.
(いいえ、ご飯はとっても美味しかったです。メインの前にパンを食べ過ぎてしまっただけです。 もっと食べられると思っていたんですが。)
Waiter: Would you like to take it home with you?
(残りをお持ち帰りになりますか?)
Customer: I guess I should since I hardly touched it.
(ほとんど手をつけなかったので、そうします。)
●Situation 3
Friend one: I am so full! I feel terrible!
(お腹がいっぱい! 気持ち悪い。)
Friend two: Me too! I should never have eaten that last piece of pizza.? My eyes were bigger than my stomach.
(私も! 最後のピザの一枚を食べるんじゃなかった。もっと食べれると思ったんだけど。)
BY Debbie Penninga (Banff Education Centre講師)
新春特集 干支の話
新年あけましておめでとうございます。カナダで生活していると、段々と「今年は平成何年だったかな? 」とか「今年の干支は何だったかな? 」と日本的な年号に疎くなってくるものです。そこで、今回は干支について調べて見ました。
干支とは、十二支と十干とを組み合わせたもので、暦に使われます。古代中国で考えられ、日本に伝えられました。
十二支というのは皆さんご存知の通り、12の動物名前、「子、丑、寅、卯、辰、巳、午、未、申、酉、戌、亥」で、一種の十二進法です。日本の漢字と違うのは、元々中国で使っていた漢字をそのまま使っているからです。
十干というのは、これもまた古代中国で考えられたもので、五行と陰陽の考え方に基づいています。甲(きのえ)、乙(きのと)、丙(ひのえ)、丁(ひのと)、戊(つちのえ)、己(つちのと)、庚(かのえ)、辛(かのと)、壬(みずのえ)、癸(みずのと)の10個です。
12個ある十二支と10個ある十干の組み合わせが60個なので、干支は60年で一回りすることになります。
干支の中でも有名なものがいくつかあります。例えば、丙午。「丙午に生まれた女性は、鬼となって家族を苦しめる」という迷信がまことしやかに信じられていたため、前回の丙午1966年には出生率が前年比で約25%も落ち込みました。
一方、丙午に似たものに、特に気が強く生まれつくという俗信のある「五黄の寅(ごうのとらと発音されることもある)」がありますが、こちらは干支ではなく、陰陽道の九星と十二支を組み合わせた暦で、36年に一度訪れます。
また、十二支は年だけに使われるのではなく、時刻、日付、方位にも使われます。
「丑三つ時」という言い方を聞いたことはないでしょうか? 丑の刻とは、真夜中の2時の前後2時間を指します。一日は24時間ですから、2時間ごとに、深夜0時前後の2時間を「子の刻」として、この十二支が割り振られているわけです。また、「三つ時」というのは、十二支と十二支の間の2時間をさらに4つに分けたうちの3つ目。したがって、丑三つ時とは夜中の2時~2時半のことを指します。その他にも、「正午」というのは「午の刻の中間」なので、正午と呼ばれます。
地理の授業で出てきた子午線(北極点と南極点を結ぶ線。経線)は、十二支を方角に使う例です。真北(子)と真南(午)を結ぶ線なので、子午線です。
いろいろ調べてみると、干支や十二支は奥深いものですね。ちなみに、今年は平成19年、丁亥(ひのとい)年です。 参考Wikipedia、三省堂 大辞林
バンフ在住の占い師ファティマさんに、2007年の運勢を占っていただきました。
牡羊座(3/21-4/20) | ★全体運 前半は少々生活が弛みがちに。オフの日でも気を抜かずに行動しましょう。後半は新たな目標を掲げられると、運気が回復しそう。★恋愛運 友人からの紹介やグループ交際から始めると良さそうです。自分の直感だけを信用せず、周りの人の助言に耳を傾けましょう。★仕事運 人を頼りすぎてはいけません。自分の尻拭いを人に押しつけると、後で思わぬしっぺ返しがきそう。 | 牡牛座(4/21-5/21) | ★全体運 何事もスピーディーに事が運びそう。即断即決が功を奏します。今年のあなたは勢いに乗って躍進しましょう。
★恋愛運 復活愛の予感あり。ダメだと諦めずに連絡を取ってみましょう。
★仕事運 ほぼ、思い通りの収益が期待できそうです。今年は投資運も上々です。 | 双子座(5/22-6/21) | ★全体運 物事に慎重になりすぎて運を逃してしまいそう。たまには冒険も必要です。東の方角に良運あり。
★恋愛運 ストーカーに注意!親しげに近づいてくる異性には気安く心を許さないこと。
★仕事運 忙しい一年になりそう。収入と支出にあまり差がなさそうなので、貯蓄をしたい人は努力が必要かも? | 蟹座(6/22-7/23) | ★全体運 今までの価値観が一変してしまいそう。新たな土地、新たな人間関係でスタートするのに良い年です。
★恋愛運 共通の趣味を持つ異性との出会いが今後の人生を変えてくれそう。
★仕事運 独立独歩で出来る仕事がオススメ。他人との共同作業にはストレスがつきまといそう。 | 獅子座(7/24-8/23) | ★全体運 あと一息で希望が叶いそう。今までの努力が実を結ぶのも、もうじきです。最後まで気を抜かないで。
★恋愛運 結婚するには良い時期です。交際の長い人は踏み切っても良いでしょう。シングルの人には良縁期待あり。
★仕事運 誹謗中傷や仲間からの裏切りに注意!連帯保証人などにはなってはいけません。 | 乙女座(8/24-9/23) | ★全体運 今年のあなたに無茶は禁物です。調子が良さそうに見えても注意力が散漫になっているよう。車の運転には気をつけましょう。
★恋愛運 少しずつ調子が戻ってきます。6月以降に出会った人を要チェック!
★仕事運 積極的に推し進めて吉です。多少困難な改革もやってのけそう。ただし人を傷つける言動には注意が必要です。 | 天秤座(9/24-10/24) | ★全体運 正義感がみなぎる今年のあなたは、人からの信頼が強い年。幅の広い年齢層の友達を大事にしましょう。
★恋愛運 異性を意識しない関係がよさそう。フレンドリーな関係からの進展のほうが長く続きます。
★仕事運 怠け癖が見え隠れする一年になりそう。ここで信用を落とすと挽回するのに骨が折れます。気をつけて。 | 蠍座(10/24-11/22) | ★全体運 「口が災いの元」につきまとわれそうな一年です。他人の悪口、陰口は慎みましょう。本人の耳に入ります。
★恋愛運 今より悪い状況には陥らないでしょう。運気は徐々に回復しています。常にポジティブな気持ちで。
★仕事運 斬新なアイディアがどんどん浮かぶ年。今年はクリエイティブな仕事にツキがあります。転職も吉。 | 射手座(11/23-12/21) | ★全体運 過去に見切りをつけ、新しい生き方を模索しましょう。再スタートには絶好の年です。
★恋愛運 新しい出会いのチャンスです。過去を引きずらない、こだわらないことが大事です。
★仕事運 昇進のチャンス。過去の経歴や立場にこだわっていてはいけません。生まれ変わったつもりで取り組みましょう。 | 山羊座(12/22-1/20) | ★全体運 なかなか本調子になれない年。精神的に弱気になっているのが原因です。失敗を恐れないで。
★恋愛運 内向的になりすぎのようです。思いを伝えられないうちは何の進展も期待できません。
★仕事運 常に不平不満を口に出していては孤立することに。今ある状況を少しでも良くするには努力あるのみです。 | 水瓶座(1/21-2/19) | ★全体運 今年のラッキーパーソンはあなたです。日常生活の何気ない瞬間にも幸せを感じられる一年。幸せが幸せを呼びます。
★恋愛運 お互いの意見が合い、良い方向へ進んで行けそう。勿論、結婚運も良好です。
★仕事運 フード関係の仕事が吉。少しずつですが貯金も貯まっていきそうです。 | 魚座(2/20-3/20) | ★全体運 直感を信じて進みましょう。まだまだ手助けは必要ですが将来につながる大きな一年になりそう。
★恋愛運 片思いが成就する年。公にも認めて貰える関係になれるでしょう。
★仕事運 短気を起こすと今までの努力が水の泡になります。冷静さを失わないように。 |
占い師ファティマ fortune-fatima@hotmail.com
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