怪 我 の 話
去年、怪我をした。ACジョイント・セパレーションといって、早い話、鎖骨と肩甲骨をつなぐ靭帯が切れてしまったのである。これには参った。全治3週間。靭帯は骨と違って再生しないので、僕の肩は未だに神輿を担ぎすぎた浅草のおっさんの様にボコッと出っ張っている。はじめてみる人は大体「キモチワリー」と目をそむける。見たい人はいつでも見せてあげます。誰も見たくないか…。
さて今回の話は怪我の話。但し、僕は医者でもなんでもないので、このお話は参考程度に、怪我をしたらすぐお医者さんに行きましょう。
BCロッキーやウィスラーに比べて内陸部に位置するこのエリアは、乾燥し降雪量が少ない。その結果、スキーに来た人が一番利用する整備されたコースがほとんど人口雪で出来ている。複雑な形をした雪の結晶がふんわり積もっているのではなく、細かい水の粒を凍らせた物が積もっているのだから、カナディアンロッキーのスキーコースの雪は固い、とにかく固い!そうなるとどうなるか?勢い良く転んだら当然怪我である。今まで僕の周りに起こった怪我を箇条書きにしてみよう。4年ぐらい前に頭を11針ぬった。シーズン初めで岩が隠れきっていなかったらしい。前転するように頭から転んでその先に岩があったらしい。転んだ時はただちょっと強く頭を打ったのかな?と思ったのだが、首筋に何かを感じて手を当てる。ぬるりと血の感触。全治一週間。ちなみに糸は友達に抜いてもらいました。あまり真似しない方がいいかも。
友人がハーフパイプで着地に失敗し雪の壁に頭をぶつけた。動かないので近付くと鼾をかいている。これは大変と、パトロールに連絡している間に意識を取り戻した。
「今、俺どこにいるんすかね?何が起こったんすかね?」なんだかわけがわから無いことをしゃべっている。しかしながらパトロールの質問には答えているのでとりあえず一安心。病院で検査をして異常なしと診断された。次の日会ってみると気が付いたら自分の部屋で寝ていたという。病院に行ったのも覚えていない。ああ恐ろしい!(今でも彼は元気です。)これらの怪我や事故はヘルメットで防げますのでヘルメットはかぶったほうがいいっすね。
先日、あばらを折った奴がいた。全治4週間。息をするのも苦しそうだった。また、鎖骨も骨折しやすい所だ。先日これをやった友人も全治約4週間と診断された。それと岩に腰をぶつけ骨盤にヒビが入った女の子もいた。これも4週間。これらの結果、骨を折ると大体一ヶ月でゲレンデ復帰しているようである。
ある日、スキーをやった。重い雪だった。スノーボードでスピードに慣れているのでつい、スピードを出しすぎた。転んだ時に膝をひねって何かへんな音がした。そう、骨と骨をつないでいる靭帯を伸ばしてしまったのだ。これは厄介だった。炎症が治まってから、固まった関節をほぐす。関節を曲げると非常に痛い。膝が再び曲がるようになるまで、一週間ほどかかったと思う。足が曲がるようになっても、しばらく膝を使っていないので、膝周りの筋肉が異常に落ちてしまっている。また、靭帯は再生しないので周りの筋肉を今まで以上に鍛えて、関節をサポートしなければならない。これに4週間ほどかかった思い出がある。なんだかんだいって、全治6週間だった。肩を脱臼した友人は全治6週間。最初に紹介した僕の怪我も安心して滑れるようになるまで一ヶ月以上かかった。どうやら骨よりも関節は時間がかかるようだ。 最も痛そうだったのが背骨。背骨の中にはぶっとい神経が通っているので背骨(首も含む)にダメージを受けると半身不随になることもある。背骨は結構複雑らしく、友人が受けた怪我でも、背骨の突起が欠けたり、軟骨が半分潰れたり、怪我の種類も多彩であった。しかも、回復まで軽く2ヶ月以上かかるものが多いようだ。 シーズンも半ばを過ぎて今の所、とりあえず僕は無事です。怪我はしたくないものですな。*注 何度でも付け加えたいが、これらの怪我は僕が今まで見てきたことをありのままに書いているだけです。言葉か足りなかったりすることも十分考えられます。怪我をしたら自分で判断せず、必ず医者に行きましょう。
永作まさかず
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