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2002年3月上旬号

新しい出発
 

 寒さが少しずつゆるみ、春が直ぐそこまで来ているような時節になって来ました。日本では1月下旬から梅が咲き始め、3月初めから桜前線が北上を始めます。そして、いくつかの種も過ごしやすい土の中から新しい世界へと芽を出していきます。
今までとは全く違った環境である地上に姿を現して、生きていくのですから、新しい命と新たな力を感じさせてくれます。
 日本では、多くの方々が新学期や就職の準備をしておられるでしょう。子供さんのおられる家庭、特に入学を控えたお子さんをお持ちの方々は、子供さんと共にどきどきしておられることでしょう。カナダに住んでおられる日本人の皆さんにとっては、それは9月なのかもしれませんね。私にもそんな子供がおります。
今年、娘が高校を卒業し次の学校に行く為、家内も日本でその準備に追われています。私達家族は、1992〜1993年をフィリピンで過ごしました。子供達は日本語以外話せませんでしたが、近くのキリスト教会が運営するフィリピンの子供達の学校へ入学させて頂きました。
そして、勉強の為の色々な物を買い揃えましたが、最初は何をどの様に使用するのかイメージがわかないため、購入するのも大変でした。つくづく生まれ育った所や慣れ親しんだ環境で、親しくさせて頂いている方々と、いつまでも一緒にいる事ができたらどんなに過ごしやすいかと思いました。
 しかし、良い事もたくさん経験してきました。それは今まで知らなかった方々との出会いなどです。こうして私も昨年末からカナダへ来させて頂き、日本にいたらお会いできなかった色々な方々に出会えることを嬉しく思っています。日本人の方々もカナダ人の方々も、良い方達ばかりです。
 聖書の中に、信仰の父といわれる「アブラハム」という人の事が書かれています。今から約4000年前に、当時の都市から遠い見知らぬ田舎へ移り住んだのですが、そんな昔のことですから、どんなに大変な事か皆さんも想像がつくでしょう。それに彼はすでに老齢でした。
しかし、彼は新しい環境で生きていく希望と力を持っていたのです。これには非常に励まされます。移り住んだ彼の新しい人生では、何事も神に祝福され、富や力を得、長寿を全うしました。
 ですから、私にとって新しい出発、新しい環境は、今まで知らなかった素晴らしい方たちとの出会いと出来事の始まりです。もう今、そのいくつかを経験させて頂いております。そして、これからも期待しております。

Japanese Grace Church
牧師 丹羽博志


カナダで働くためのビザ
 

 新しい移民法の下では、カナダ国民でなくともカナダで働くことができるビザには、いくつかの種類があります。
 カナダ国民ではない人が、就労許可(いわゆる労働ビザ)を得る一般的な方法は、次のような経過をたどります。雇用主が地元の新聞に求人広告をだし、条件にあうカナダ人が応募してくれば、そのカナダ人に面接の機会が与えられます。
しかし、そのカナダ人が結局その職に就かなかった場合、あるいは条件にあうカナダ人の応募がなかった場合、雇用主は、外国人を一連の手順を踏んだうえで承認された雇用者として雇い入れたい旨を、Human Resources Development Canada (HRDC) へ申し入れることができます。
 そして、もしHRDCが上記の雇用を許可すれば、労働ビザ申請者は、雇用主からの就労要請の書類をビザ取得のためCitizenship and Immigration Canada (通常は領事館や大使館)へ提出することができます。
しかし、求人広告や、HRDCの許可を取る必要のない例外もいくつかあります。
 その一つは、社内移動という方法です。カナダ国外の会社がカナダ国内の関連会社に上級職員を移動させる場合であれば、求人広告をだす必要はありません。もう一つの方法は、ビジネス・ビジターの方法を採ることです。
普通、ビジネス・ビジターはカナダ国外の会社や団体に属し、そこから給与も支払われます。カナダでの滞在目的は、短期間働くためです。外国人労働者はカナダ国内では就労できないことになっていますので、ビジネス・ビジターの仕事の内容は、それによってカナダ人の失業を生むものであってはいけません。
聖職者あるいは宗教関係者、舞台・音楽関係の芸術家はこのビジネス・ビジターの範疇に入ります。  また、NAFTA (North American Free Trade Agreement, 北米自由貿易協定) のもとでは、非カナダ国籍でも専門職にある人は、就労に関する承認がなくともカナダにおける労働ビザを取得することが大幅に認められています。そのためには、
@アメリカ合衆国かメキシコ国籍であること、
ANAFTAの専門職リストにある職に就くこと、
B実際に専門職として働けること、が必要です。カナダにとって、社会的、文化的、経済的利益を生む人材とみなされた場合も例外になります。
 さらに、このような例外の試みの一つとして、Information Technology Workers Pilot Project (Software Workers Project とも呼ばれる) があります。このなかには、例外となる七つの情報技術に関する職種が指定されています。それは、
@アニメーション効果の製作に関する熟練者。
A組み込みシステム・ソフトウェアの開発者。
B経営情報システムのソフトウェアの開発あるいは事業者。
Cマルチメディア・ソフトウェアの開発者。
Dソフトウェアの開発・事業者。
Eソフトウェア商品の開発者。
Fテレコミュニケーション・ソフトウェアの設計者です。
これらの職種にあてはまれば、求人広告や、HRDCからの就労の許可がなくとも労働ビザが与えられます。
 高度な技術をもつ外国人であって、かつカナダ国内ではその分野での人材が不足している場合、その外国人が労働ビザの下で安心してカナダで働けるようにと、配偶者も承認なしでカナダ国内で働くことを認めるという案が試みられています。技術労働者のカナダでの就労をより魅力的にするため、というねらいです。
 雇用主が外国人をより早く雇い入れるため、州の実施する移民プログラムを利用する方法もあります。この方法であれば、労働期間に制限のある労働ビザを得るよりずっと早く、永住権を得ることができます。
技術労働者のための移民プログラムが、ブリティッシュ・コロンビア州、サスカチュワン州、マニトバ州、ニュー・ブランズウィック州、ニューファンドランド州にあります。また、ビジネス移民プログラムが、サスカチュワン州、マニトバ州、ニュー・ブランズウィック州、ニューファンドランド州にあります。ケベック州にも似たような移民プログラムがあります。
アルバータ州では技術労働者のための移民プログラムが、ブリティッシュ・コロンビア州ではビジネス移民プログラムが、まもなく発表されます。
 別の特殊なプログラムとして、一家庭が外国人を住み込みで子供の世話をする人(一般にナニーと呼ばれる)として雇いたい場合、その家庭が雇用主となり、雇用の許可をとる方法があります。ナニーに当てはまるには、12年の教育、6ヵ月の特別教育あるいは12ヵ月の就労経験と、カナダ人家庭からの就労要請が必要です。
雇用許可を得て、カナダ国内で24ヵ月働いた後は、永住権を申請できます。
 これら移民プログラムは政府や州により、頻繁に変更されますので、カナダ国内の移民専門弁護士に相談することをお勧めします。

 ブライアン・エドワード・忠義・辻はバンクーバーで19年の経験をもつ移民専門弁護士で、Canadian Bar Association BC Immigrationの副会長です。
お問い合わせは E-mail: bett@istar.ca
 電話:604-688-2286、ファックス:604-687-7743までお願いします。

ブライアン・エドワード・忠義・辻


カナダの保険シリーズ11
〜RRSPしないと損します(4)〜
 

今回は利用する場合の条件や方法についてです。
a) “所得”のある人がRRSPの制度を利用することができ会社等に勤めている人は、給与所得、ご自分で事業をなさっている方は、事業所得があります。その他、“所得”として認められるものに慰謝料、家賃収入等があります。利子や投資による収入はRRSPの規定では“所得”とは認められていません。
b) 新年あたりから金融機関でRRSPキャンペーンを大々的に繰り広げるため、よくその間だけがRRSPの期間と思われがちですが、一年中いつでもRRSPに預入れることができます。むしろキャンペーンの頃まで待たず、年初から毎月少しずつ入れていくのが有利なRRSPの利用法です。
c) 銀行やトラスト、証券会社、そして保険会社等の金融機関で扱っています。用意してある用紙に記入し、お金を預けると、確定申告に添付するレシートをその場、または後日郵送してくれます。また投資、株式市場に明るく、自信のある人であれば自分でRRSPに登録した資金を運用していくこともできます。
d) Spousal RRSPは給与等の所得がある人のみが利用 できますが、ご夫婦の場合は特別です。奥様が専業 主婦で収入がなくても、ご主人がRRSPを利用でき る条件にあれば、ご主人の限度額までを奥様の名前で預け入れる事ができます。
こうしておきますとRRSPで大きくした資金を老後に使用する時に効果があります。累進課税の影響で老後、RRIF等からの“収入”とみなされる金額が全てご主人名義の場合よりも、ご主人、奥様と分けた方が、一般的に全体の納税額は少なくなります。一部の人以外は老後は自由になるお金が少なくなりますので、払う税金は少しでも少なくしたいものです。

菊池ファイナンシャルグループ


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