STAY ALIVE!(冬のハイウェイ)
3月12日の朝、レイクルイーズへ向かうスキーバスは、バンフの町を出た後、いつものトランスカナダハイウェイを離れ1A(旧1号線)入った。
後で知ったのだが、ハイウェイで車が横転した事故現場に居合せたRCMP(ロイヤル・カナディアン・マウンテッド・ポリス)にレンタカーが突っ込むという二重事故が起きたらしい。冬、ハイウェイの事故は一気に増加する。
このあたりのハイウェイは1年中雪に覆われる可能性がある。数年前、真夏の8月だというのにレイクルイーズから北に延びる93号線が、大雪のため閉鎖された事もあった。つまりここで暮らすということは雪道に慣れなくてはいけないということだ。
凍った道の上でなぜスリップするのか?それは氷とタイヤの間に薄い水の層ができ、それが油の役割をするからである。カナダよりも気温の高い日本では、道に雪が降った後、タイヤによって圧雪された雪が、交通量が多いことも手伝って、表面がすぐに溶け始める。
その溶けた雪が油の役目を果たす。カナダは気温が低く、タイヤと道路の間に水分が少ない。日本でも、気温の低い北海道では観光バスや大型車はチェーンをつけないままバンバン走っている。バンフに住んでいる人なら、気温が急上昇した時に起きる車の事故を思い出していただけるだろう。
雪道で車を運転するのは怖い。何年運転していても怖いものは怖い。しかしながら、ここは1年の半分が冬。雪道を運転できないとお話にならない。
運転が下手ながら、一番注意しているのは、とにかく「急」がつくことは避けている。急ブレーキ、急ハンドル、急ナントカは全部禁止している。これは誰にでも理解できると思う。
それと乗っている車の構造に注意。つまり、エンジンが前タイヤを回している前輪駆動なのか、それとも後ろのタイヤが車を押し出すように走る後輪駆動なのか。これは重要!特に後輪駆動車が危ない。滑りやすい日にアクセルを急に踏み込むと、カーブでもないのに車のお尻が右に左に大騒ぎになってしまう。
スピードが出ていればハイウェイでグルングルン回り、ニンテンドーのマリオカートが生で体験できてしまう。もちろん体験したくないので僕は四輪駆動の車に乗っている。これだと真っ直ぐ走っていればスリップすることはない。
タイヤ選びにも注意したい。3シーズンタイヤは完全に夏用。4シーズンというのがあるが、これはただオフロードタイヤのように溝が深くなっているだけである。環境まで考えると雪道にはやはりスタッドレスタイヤがベスト。これはタイヤと道路の間の水分をすばやく吸い取り排出する。
ハイウェイが未だ砂利道の田舎ではスタッディッド(スパイクタイヤ)も健在である。何故か、カナダはスタッドレス禁止と思い込んでいる人も多いがあれは大型車に限ってである。カナダでは雪が降った後、滑り止めに砂利を撒く。大型車はタイヤが大きいので、大量の砂利を巻き上げてしまう。スタッドレスなんて履いたら、拳ぐらいある岩まで巻き上げてしまうだろう。フロントガラスにヒビが入って いる車が多いのはこのためである。わざわざフロントガラス保険があるぐらいだ(ただし、かなり高価)。
冬のドライブはまだまだ終わらない。出来ることなら運転したくない。車を持っているにもかかわらず、スキーバスに乗る僕は正解だと思う。僕の車は10年以上前の車だということもあるが…。永作まさかず
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