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2003年8月下旬号

ジャスパー旅日記

  バンフの短い夏ももう終わりに近づいてきた8月始め。車、免許、お金の3つ共ない私は、結局歩いていける地元のハイキングコースを堪能するのみで、これと言った有名観光スポットを訪れる機会もなく途方に暮れていた。「やばい、これではどこも行かない間に夏が終わってしまう…」と思っていた矢先に、「一泊だけだがジャスパーに行くからついて来ないか」との誘いを受けた。しかも、宿泊もただである。「しめしめ、これで安く旅ができそうだ」という具合に始まったジャスパー行き。ロッキー初心者の旅日記なので、「そんなのとっくに知ってる」という方も多いと思うが、暇つぶしにでも読んでください。

  時は、8月10日日曜日。天気は晴天。朝9時にお迎えが来て、いざ出発。まずはレイクルイーズへ。さすが定番中の定番。天気も良いせいか、人がやたらに多い。湖と山々を背に写真を撮るが、「いったいどれだけの人が同じ写真を持っているのだろう」と考えてしまった。湖を見渡すと、カヌーが何隻か湖面を漂っている。そう言えば、以前ボウ川のカヌーをレンタルした時に「1時間14ドルは高いんじゃない?」と何気なく文句を言ったことがあった。すると働いていたお兄ちゃんは「1時間34ドルチャージするレイクルイーズよりはましだよ」と言い訳していた。そう、それは言い訳である。他が高くても、自分は自分。上を見ればきりがない。

  話はそれたが、レイクルイーズを後に今度はモレイン湖へ向かう。ここに1年前に来て感動した私は、「あの感動をもう一度」のような心持で湖までの短いトレイルを歩いていった。山火事の煙で景色が見えないかと思っていたが、大丈夫。テンピークスも相変わらず壮大で、晴れているので水の色も良く生える。説明のしようがないのだが、水のあの青はただの青ではない。行ってみて実感してください。

  そして、また次の湖へ。ペイトー湖である。ここは、他と違って湖に着くまでちょっとした距離を歩く。車に乗りっぱなしだから、ちょうど良い散歩だ。ターコイズ色の湖。モレイン湖よりも緑っぽい。実は、この湖の名前、英語では「ピートー」と発音するらしい。湖にある標識には「Peyto(pee・toe)」と書いてある。尿(pee)とつま先(toe)である。うーん、わかりやすい。

  などと考えながら戻りかけると、ベンチに座ってリスに餌をやっている家族が目に付いた。これは微笑ましい光景なのかもしれないが、ここはペットショップではなく国立公園なので、動物をなるべく野生のままにしようという努力がされている。でも、周りを見ても「餌をあげないで下さい」という看板は出ていない。パークスカナダに手紙でも書いてみようかな。

  車に乗り込み、また移動。次に来たのはボウ湖。砂利の水辺がすがすがしい。水に足を入れて見るとそんなに冷たくないので、今度は暑いときに来て泳ぎたいなと思った。お腹が空いたので、お菓子を買いにお土産屋さんのような小屋に入る。ただ透明の袋に四角く入っただけの抹茶アイスとか「山男WANTED」のポスターなどを見ていると、入口付近の壁に不思議なものがかかっている。どう見てもエルクか山やぎのお尻のはく製なのだが、ちょうどお尻のところに黄色い目玉が2つ付いている。くちばしはないが、ふくろうに見せかけているのだろうか。奇妙な壁掛けであった。

  買ったポテトチップを食べながら車から外を見ていると、前の車がスピードを落としている。「これは何か動物がいるな」と思ってみると、山やぎの大群だった。ガードレールをピョンピョン飛び越えて道路に入ってきては、反対側にまた飛び越えて行く。これが羊だったらまさに「羊が一匹、羊が2匹・・・」の光景なんだけどなあ。

  「The Crossing」という所でお昼を食べ、今度はコロンビア大氷原へと向かう。チケットを買いスノーコーチに乗り、氷河の上に降り立つ。うろうろしていると、友人がそこら辺に流れる氷河の溶け水を飲んでいる。長寿に良いそうだ。飲んでみると、おいしかった。これで長生きができるであろう。

  それからは、ただひたすら車の中。途中アサバスカ滝に止まり水しぶきを浴びたが、後はジャスパーまで直行。やっと着いた頃には、6時半をまわっていた。泊まり先に荷物を置き、早速夕ご飯を食べにダウンタウンへ出た。歩きまわった結果、ガイドの間では評判が良いという日本食レストラン「伝次郎」へ。4人とも、おすすめの「伝次郎鍋」を頼む。「夏に鍋?」と思われるかもしれないが、ここはカナダ。夕方は涼しいから良いのだ。味噌風味のおいしいお鍋を食べ、おじやまで作りお腹はいっぱい。そのせいで夜はぐっすり眠れた。

  8月11日月曜日。眠りについた時には雨が降っていたのだが、朝はまた晴れていた。朝ご飯を「Soft Rock Cafe」(朝はやっぱりハードでなくソフトに)で食べながら打ち合わせ。ウィスラー山には雲がかかっているので、ゴンドラはやめてマリーン湖へ。時間とお金に限られた旅はつらいものだ。

  友人がこの旅のハイライトと言っていたマリーン湖。でもいざ行ってみると、スピリット島行きのクルーズはとても高くて手が出ない。ローカル割引はあるが、バンフからの私達はローカル割引対象外。しょうがないので2人ずつに別れ、お金がない組はクルーズの代わりにカヤックに乗ることにした。よく乗るカヌーと違い、カヤックは一段と水面に近い。漕いでみても、ずんずん進む。

  少し行った所で湖を横切り、ドックを背にした右側の岸沿いに行ってみる。すると山火事で黒焦げになったエリアにやってきた。静かな湖面と曇りだしてきた空とあわせて見ると、不気味な感じもしなくはない。稲妻か何かで始まった山火事だろう。ワーデンのボートが岸にあり、何かいろいろしているようだ。「ハロー」と声をかけてくる。レンタルの人には、山火事の所には上陸してはいけないと言われていたので、写真を撮って通り過ぎた。
  小さな入り江がたくさんあり、何か動物がいるのではないかと思い入ってみるが何も見えない。それどころか、とても静かだ。パドルが水を打つ音だけが聞こえてくる。「大自然」というのは、こういうちょっと怖いくらいの静けさを言うのだろうか。スピリット島に行けなかったのは残念だが、カヤックの方が大自然に浸かっているような気がして得した気分だった。

  無言で漕ぎ続けているうちに、日が差してきた。バンフのとはまた違う姿の山々を眺めながら、残りの時間を楽しんだ。ドックに戻って支払いをすると、なんの間違えか$20しかチャージされなかった。2時間が1時間として計算されていたようだ。しめしめ。これでは、クルーズとは比べ物にならない。もしかすると、旅の醍醐味とは、こういう偶然が重なって物事がうまく進んだ時に味わえるのかもしれない。全てが計画通りの旅もつまらないだろう。

  という風に、最後には全てうまく納まった私のジャスパー旅行。今度は、マリーン湖でカヤックを借り、途中のキャンプ場で一泊してスピリット島へ行ってみよう。ゆっくりの旅も新たな発見があって良いかもしれない。

 

五十嵐春子



バンフ周辺、見所へ行こう!
〜夏が終わる前にこれだけは〜

  地元の学校が長い夏休みを終え、8月27日(水)から新学期を迎えます。カナダの他の地域やアメリカでも、新学期の到来と共に「夏の終わり」が色濃くなります。賑わったバンフの町も徐々に静けさをとりもどしていくのですが、観光シーズンの終わりと共に、各種のアクティビティーも終わりを迎えます。「夏が終わる前にこれだけは」と思うものを、もう一度ご紹介します。

<ミネワンカ湖、ボート釣り>
  9月1日(月)が運行最終日。初心者でも簡単に楽しめる釣りのツアーとして人気が高いです。レイクトラウト(マス)が狙い目。

<ホワイトウオーターラフティング>
  9月2週目終了予定。映画『激流』の舞台になったキッキングホース川での激流下りはスリル満点、カナダの大自然を肌で感じることができます。

<ボウ川のフロートトリップ>
  9月3週目終了予定。こちらはボウ川をゆっくりゴムボートでフロート、川の流れにまかせながら周りの景色を見る観光フロートです。カメラも持ち込めます。

<サンシャインメドウ行きのバス>
  9月2週目終了予定。子供連れでも無理なく歩け、景色の素晴らしさを誇るロッキー代表のハイキングコースです。

<ボウ川カヌーレンタル>
  9月3〜4週目終了予定。バンフ滞在中に一度はやってみたいカヌー乗り。町の中心部にレンタルハウスがあるのも便利です。1時間から好きな時間までレンタル可能。
 
<乗馬&市内観光馬車>
  10月1〜2週目終了予定。1〜2時間の乗馬は特に人気が高く、森の中は静粛、別世界。時には浅瀬の川も横切ります。本場ウエスタンスタイルのバーバキュー食事つきコースもあります。

 


 

Let's Talk Like Canadians!!

〜英会話ワンポイントアドバイス〜

Have a sense of Humour = have the ability to laugh and also to make jokes. 
(ユーモアのある)


この描写的なフレーズは、ユーモアのある人を表す際に使います。人を楽しくさせる人、もしくはジョークの分かる楽しい人を指します。使い方は例文をご覧ください。

●Situation 1 

Friend 1: 
Did you have a good time with your girlfriend last night?
Friend 2: Yes, I couldn't stop laughing. She has a great sense of humour. 

●Situation 2 

Friend 1: 
I hope that Susan doesn't get upset that we are having a surprise party for her.
Friend 2: 
Susan has a great sense of humor. I think that she will have a great time.

●Situation 3

Friend 1: Oh no, look at Chris, someone threw a pie in his face!
Friend 2: I would be very upset if someone did that to me.
Friend 1: Really, he looks like he is having fun. He has a great sense of humour.

BY Annette Aarts (Banff Education Centre講師)

 


2003年8月21日更新

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