人工火事が停電の原因
8月14日(木)午後3時から7時の間、バンフとレイクルイーズで数回に渡ってに発生した停電は、この春パークスカナダが害虫駆除や生態系の多様化を目的に行ったフェアホルムレンジでの人工火事が原因と判明。2時間近く続いた停電で、その日バンフの町は混乱した。
この人工火事は、今年6月に終了した後もくすぶり続け、乾燥した天気が続いた7月下旬から8月初めに広がりはじめた。残り火の消火が期待されていた6月の大雨が来なかったことが原因とみられる。14日当日は、真近に迫った火事の熱や煙によりキャンモア北西の送電線がショート。後に送電線を支える電柱3本が焼失したため、電力供給が一時中断された。
その送電線のある一帯は、人工火事の実施前に周辺の木を切るなどの措置がとられていたが、見落とされていた部分があったとみられる。「送電線に木が倒れ掛かるのを防ぐため、付近の木を取り除いた。その中の1ヶ所に急な土手があり、そこに火が飛び、土手を登りながら燃え広がった。愚かにも見過ごしていた」と、チーフワーデン(国立公園保護官)のIan Syme氏は弁明した。
電力会社アクイラネットワーク広報担当のMona Bartsoff氏は、「私が勤めた14年間の中で、人工火事に問題があったケースはこれが初めて」と語った。
「パークスカナダはとても無責任。人工火事を行うならば、消火を徹底するべき」と、地元スーパー、ケラーフーズ経営者のDick Keller氏。同店のレジはバッテリーで1時間稼動可能だが、要冷蔵の食品を冷やし続けるため停電中は閉店した。一方、バンフのもう1軒のスーパー、セーフウェイは、緊急用発電機を装備していたため、営業を続けた。「調理をしなくてよい食品の全てが売り切れた」と惣菜売り場主任のJohn Conway氏。
バンフスプリングスホテルは、エレベーター作動に小型発電機を使用。ホテル内のレストランは、調理ができないため、バーベキューディナーの準備をした。「停電は、ホテルがお客様の食事を用意している一番大変な時間帯に起きてしまった」と広報担当のHolly Wood氏。
停電発生時に手術が行われていたミネラルスプリングス病院では、緊急用の発電機が作動し、支障なく治療が続けられた。「停電になった時点ですぐに発電機が作動する。予備電源の確保は、緊急事態に備える計画の一環」と、Glynis Duke院長は非常時の対策が整っていることを強調。
気になるのは町の飲み水。貯水池から水を吸い上げるポンプは電力で作動している。バンフ町役場のJim Bennett氏によると、町は5台の発電機を持っており、その他にも民間企業の発電機へのアクセスを確保しているとのこと。
今回の停電は、偶然にもカナダ・アメリカ東部で起きた大規模な停電と同じ日に発生した。北米で5,000万人に被害が出たこの大停電には、トロントやニューヨークなどの大都市も含まれていた。クラグ・アンド・キャニオン紙、アウトルック紙より
黒熊、お引越し
過去約1ヶ月間、バンフ周辺で相次いで3頭のブラックベア(黒熊)が交通事故で死亡。8月21日(木)、キャンモア付近で雄のブラックベア1頭を捕獲したパークスカナダは、国立公園内のブラックベアの数を補うため、この熊を公園内に移動させた。
ワーデンのGlen Peers氏によると、この熊はスリーシスターズキャンプ場付近で保護されたという。ワーデンや野生保護活動家は、この熊が人間環境を避けて生活するように仕向けるため、解放時に様々な工夫を凝らした。熊は、キャンプ場など人間環境に近い場所で解放され、その後、ゴム弾やお手玉のようなビーンバックを投げたり、音で脅かすなどして追い払われた。
「最近では、野生動物を移動させる手段はほとんどとられていない。そうするには色々な条件が満たされなければならず、この幼い熊の場合、幸い全ての条件が揃っていた」とPeers氏。
この夏、バンフ周辺で起きた熊の死亡事故数は、平年に比べ多い。野生動物の交通事故を防ぐために、高速道路沿いにはフェンスが建てられている。しかし、Peers氏は、ブラックベアはフェンスを乗り越えることができると述べている。クラグ・アンド・キャニオン紙より
クートニーの山火事続く
クートニー国立公園で起きている山火事の中で、バンフが位置するボウ谷に近いことから心配されているのがトーカムクリークとベレンドライクリークの火事。
同公園内中央部から北に進んでいるベレンドライクリーク山火事は、過去2週間に6,350ヘクタールから9,600ヘクタール(8月25日時点)に広がった。公園北部から南下しているトーカムクリーク山火事は、900ヘクタールから4,450ヘクタールに拡大。両火事がクートニー国立公園からバンフ公園に広がるには公園境のバーミリオン谷を通る可能性が高いとされ、その対策として同谷のバーミリオンパスに大規模な濠(ほり)が掘られた。
パークスカナダが火事の行く手をふさぐために作ったこの濠は、幅約30m。100m間隔で二つ掘られ、間の木は火が燃え移らないよう全て伐採された。付近には業務用大型スプリンクラーも設置され、パークスカナダ関係者は効果に自信を持っている。「火事を封じ込めるために工夫されたエリアは、とても頑丈にできている。この2つの火事が(バーミリオン)パスを通りバーミリオン谷から出ることはない。バンフやキャンモアの住人が心配する必要はほぼないだろう」と広報担当のShelley Humphries氏。
一方、8月27日(水)には久々の雨が降り、両国立公園に4〜16mmの雨量をもたらした。これにより空気の乾燥状態は、やや緩和されたようだ。しかし、雨を伴った雷雲のため、パークスカナダは落雷による新たな火事の監視を行っている。
8月28日(木)時点、クートニー国立公園の国道93号線南からバンフ国立公園のキャッスルジャンクションまでの区間は24時間開通している。道路上のガレキなどを取り除く作業が行われているため、スピード制限がされている部分もある。この区間の自転車走行は禁止されている。詳しい道路状況は、http://www.pc.gc.ca/apps/rcond/cond_e.asp?oPark=100092で確認できる。クラグ・アンド・キャニオン紙、アウトルック紙、パークスカナダウェブサイトより
山火事ケロウナを襲う
ブリティッシュコロンビア州第3の都市ケロウナでは、オカナガン山岳公園での落雷による山火事が郊外まで広がり、8月24日(日)までに200軒以上の民家が焼失。一時は、この都市の人口の3分の1近くにあたる3万人が避難を余儀なくされた。8月27日(水)の時点では、火は市の中心部から民家のない森林に方向を変えている。この火事は、ブリティッシュコロンビア州近代史上最悪の山火事とされている。
一方、7月23日から燃え続けているアルバータ州南西のロストクリークの山火事は、8月22日(金)に状態が安定したとの正式発表があった。この火災は、クロウズネストパスの2村を2回に渡り避難に追い込んだ。
アルバータ州では、今月初めの時点で約920件の山火事が発生、合わせて44,800ヘクタールの範囲を燃やした。となりのブリティッシュコロンビア州では、現在約850件の山火事が続いている。
カルガリー大学・生態学教授のEd Johnson氏によると、この夏の暑く乾燥した天気は、カナダやアメリカ西部上空に停滞する高気圧が原因とのこと。カルガリーヘラルド紙より
Information
2003年9月上旬号
バンフ日本人ゴルフクラブから
ゴルフ大会のお知らせ
好天の続いたバンフの夏、ゴルファーの皆様におかれましては、日々の練習も益々充実してこられた頃かと思います。
さて、来る9月23日(火)に、恒例の「日本人ゴルフ秋の大会」を開催いたしますので、ふるってご参加下さい。(若い方の参加、大歓迎です。)
尚、参加組数は7パーティーで、定員になり次第締め切らせていただきます。お早めにお申し込み下さい。
大会 :9月23日(火)
参加費 :$130(グリーンフィー&カート代、パーティー&商品代が含まれています。)
参加申込:下記の必要事項を、大会幹事までFAXにてご連絡下さい。
必要事項:名前・会社名・電話番号・FAX 番号・自己申告ハンデ数
大会幹事:Banff Japanese Golf Club、小林 FAX 762-5223
秋のコミュニティークラス
バンフ町が主催するコミュニティークラス秋の部への申込受付が開始されています。提供されているコース一覧冊子は、バンフ町役場や図書館などで入手可能です。人気のあるコースはすぐ定員になってしまうので、早めにお申し込みを。申し込み先や方法はコースによって違うので、コース一覧冊子をご覧下さい。
<コース例>
アイスホッケー入門 (10/21〜12/9、$74、p.47)
アイスクライミング (12/13・14、$195、p.41)
雪崩対策コース (1/9〜11、$140、p.34)
手作りウッドチェアー教室(10/25、$180、p.50)
フランス語入門 (9/29〜12/8、$58、p.44)
(括弧内は、授業日程、費用、小冊子内のページ数です。)
火星がよく見えます
今月28日(木)は、過去6万年間で火星が一番地球に近づく日です。バンフは町の明かりから離れれば、星がとてもきれいに見える場所。暗くなったら南東の空を見てみてください。赤い惑星が見えるでしょう。火星は、月末に近づくにつれ見える時間が早くなります。大きさも月末に近づくにつれ大きくなります。
資料:アウトルック紙
保護者のための無料ESL(訂正)
この秋のコミュニティークラスの一環として、英語を第二母国語とする保護者のための無料ESLコースが提供されます。2〜6歳の子供を持つ保護者を対象にするこのコースは、日本語など英語ではない言語を第一母国語とする家庭で、子供とどのように英語に接するかについて学ぶことができます。
尚、現在町に出回っているコース一覧冊子(p.18)には、費用、日時などの情報が間違って掲載されています。以下の情報に従ってお申し込み下さい。
ESL for Parents
費用:無料
日時:9月29日(月)、10月6日(月)夜間
申込締切:9月24日(水)
申し込み:電話(762-2990)、又はバンフヘルスユニット(ミネラルスプリングス病院横)まで直接申し込み。
最近、日本から送られてくる小包の一部に、税金のみならず手数料の$7.50が科されています。この対象になるのは、日本の郵便局でEMSという方法で送られてくる小包と見られます。バンフのように私書箱しかない町では、ピューロレイター(Purolator)という運送会社が配達を行っており、小包が届いた後にピューロレーターと提携しているPBBという会社から、代行して払った関税や手数料の請求書が受取人に届いているようです。
船便などの直接郵便局に着くような小包には、間に入る会社がないため、仲介手数料はチャージされていないとみられます。日本の郵便局では、「早くて簡単だから」とEMSが勧められているようですが、後から請求書が来る場合が多いので、それを考慮した上で使用されることをおすすめします。
ボウ川沿いトレイル
ボウ滝へ向かう川沿いのトレイルに、新たに歩行者専用のトレイルが追加されました。この新しいトレイルは、より川に近く作られています。新しいトレイルを使う歩行者の方は、トレイル沿いの植物を踏みにじらない様、トレイルの上を歩くことを心がけてください。自転車での走行は、古いトレイルでのみ行って下さい。
2003年9月4日更新