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2003年10月上旬号

 

スキーパス値上がりに地元から不満の声

 

  昨シーズンまで、レイクルイーズ、サンシャイン、ノーケイ山などのスキー場から地元住民向けに販売されていた特別価格のシーズンスキーパスが、今シーズンは販売されていない。スキー場オープン直前に「ローカルスペシャル」が売り出される可能性に期待している地元住民もいるが、不満をあらわにする地元住民も多い。
  9月20日(土)、正規価格よりも安価な先行販売のシーズンパス販売が締め切られた。地元住民の多くが購入する平日パスの今年の先行販売価格は、レイクルイーズの場合$579。昨年は$369だったが、その他に、更に割り引きされた地元住民向けのパスが販売された。昨年、地元住民向けのパスを購入した人にとって、今年の値上がりは50%以上にのぼる。
  Dustin Deuling氏は、地元のアウトドア用品店マウンテンマジックのスキー売り場主任。「ひどい。お金がなくて買うこともできなかった。地元住民を締め出してお金持ちのヨーロッパ人ばかりを入れたら、スキー場には地元のユニークさがなくなってしまう」と語った。
  一方、キャンモアのアウトドア用品店ソースで働くMarc Walton氏は今年、合計で$1,100をスキーパスに費やした。しかし、昨年の雪不足と値上がりしたスキーパスにより、スキー・スノーボード用品の売行きは停滞しているという。「$600から$700程するパスを買える人はたくさんいるが、それだけの金額をパスに費やしてしまえば新しい用具を買う余裕がなくなる」とコメント。
  これに対し、サンシャインスキー場のマーケティング主任John Ross氏は、シーズンパスの売行きは「大幅」に減ったが、その代り駐車場やリフトの混雑が緩和されることを期待しているという。「私は、スキー場が地元の人に安くスキーさせてあげなければならない理由はないと思う。不満の声があがることは予期していたが、みんないつかはコストに見合った価格を払わなければいけない」と語った。同氏は、値上げの理由の一部に電力費と保険料を挙げた。
  レイクルイーズスキー場などを経営するリゾートオブカナディアンロッキーの取締役、Matt Mosteller氏は、値上がりは単に需要と供給のバランスを保つために行われたという。「今までは、平日パスのようなひとつのカテゴリーが他の週末パスなどよりも多く割り引きされていただけ。それは公平ではないし、私達は全てのお客を平等に扱いたい」と説明した。

クラグ・アンド・キャニオン紙より


キャンモア中心部に、熊出現

 

 バンフ隣町のキャンモアで9月17日午後、雄のブラックベア1頭が賑やかなダウンタウンのメインストリートをうろつくという光景が見られた。観光客が見守るなか、駆けつけた警察官、消防隊員、野生動物保護官は手を叩いたり大声を上げたりして、熊をダウンタウンから追い払った。この熊が安全に道を横切れるよう、その間、メインストリートは警察により閉鎖された。
 町の中心部から森林地帯付近まで追い払われた熊は、そこで麻酔をかけられ捕獲された。人を気にかけずメインストリートを横切ったことから、かなり人間環境に慣れていると見られる。今後、熊がどこへ運ばれるかはまだ決まっていないが、ロッキー山脈の東側斜面のどこかで解放されるようだ。
 野生動物保護官のRon Wiebe氏は、現在キャンモアの町には数等の熊がうろついているという。「今の時期、木の実シーズンが終わりかけており、熊たちは一生懸命食べ物を探している。彼らは町の近くに来て食べ物を探しているので、みんな注意深く行動して欲しい」と呼びかけた。

アウトルック紙より


少年、熊用罠にかかり罰金

   8月4日午前未明、キャンモアのランドルビュー住宅地付近の立入禁止地区で、17歳の少年が熊用の罠に入り、誤って閉じ込められた。この少年とその友人の二人は、9月10日(水)キャンモア裁判所で、立入禁止地区に侵入したとして罪を認め、各自$200の罰金を科された。
 この立入禁止地区には、付近の民家にブラックベアが侵入しているという通報を受けた野生動物保護官が、この熊を捕獲するために罠を仕掛けていた。面白半分に罠の中に入り、仕掛けてあった肉に触れたところ罠が閉まり、少年は午前1時から4時の間ずっと閉じ込められたままになっていた。4時頃に通報を受けた野生動物保護官が現場に駆けつけ、少年を解放した。

      アウトルック紙、クラグ・アンド・キャニオン紙より


バンフに住むなら、バンフで仕事を

 

 バンフ国立公園を統制するパークスカナダの法律の中に、「need-to-reside(居住の必要)」条項というものがある。これは、バンフに住む条件として、国立公園内で働くかビジネスを運営することを義務付けるもの。この条項については今までに様々な議論が交わされてきたが、9月22日(月)に行われたバンフ町議会では、4対3でこの条項に引続き賛成することが採択された。
 この条項は、バンフで働く人の住居を確保するために、1960年代にパークスカナダによって制定された。国立公園内の開発許可面積には制限がある。町に必要な労働者の住居が高級別荘に取って代わられないようにするのが狙い。
 7人制の町議会では、この条項についてかなり意見が分かれている。バンフ町長Dennis Shuler氏を含む賛成派は、バンフがお金持ちで溢れかえる町にならないために、条項は欠かせないと考える。年中人が住まない家ばかりになっては、地元住民の存在により形成される町の特性がなくなってしまうという考えだ。「(この条項)なしでは、不動産価格が高騰し、数百万ドル台の家ばかりのアスペン(アメリカ・コロラド州)みたいになってしまう。居住の必要条項は、この町のユニークさを活かすためになくてはならない」と、Chip Oliver町議員。
 一方、反対派議員のJohn Stutz氏は、「私は現時点で、この条項にあまり賛成できない。この国にはもっと選択の自由があって良いし、この条項はそれを制限している」と語った。
 パークスカナダは国の管轄下にあり、国立公園内にあるバンフ町議会にはパークスカナダの取決めに介入する法的権利はない。しかし、パークスカナダはこの町議会の採択を歓迎している。

クラグ・アンド・キャニオン紙より


Information

 


2003年10月上旬号

 

米国ビザ義務付け、1年延長へ

 

  バンフタイムズ5月・8月下旬号では、今年10月1日から、機械読取式でないパスポートを保持している人は、アメリカ入国の際、事前にビザ取得が義務付けられるという日本外務省からの発表をお知らせしました。
 しかし、9月25日(木)、機械読取式でないパスポート保持者を対象にしたこの入国ビザ取得の義務付けが、来年10月25日まで延期されたことがエドモントン領事館から正式発表されました。外務省からも発表された通り、アメリカに短期滞在目的で入国する人すべてを対象に適用されます。

外務省ウェブサイト:
www.mofa.go.jp/mofaj/toko/passport/us_abroad.html
 


 

カナダ人高校生と交流しませんか?

 

 

 11月15日(土)午前、レッドディアーのリンジ―サーバー総合高校から、日本語を学んでいる生徒達がバンフにやってきます。授業の一環として、バンフに住む日本の方々と交流する機会を持ちたいとの申し込みがあり、彼等のインタビューに答えて下さる方、日本の文化を紹介して下さる方を募集しています。
 将来日本と深く関わって行く彼等に、私達は何をしてあげられるでしょうか?何か名案のある方、日本語を勉強するカナダ人の生徒達と交流してみたいという方、ぜひご連絡下さい。
 美穂リンドリ  609-2822



 

カナダ移民審査の合格ポイント、及び規則に大きな変化
〜多くの人たちにとって朗報〜

 

  2003年9月18日、カナダ政府の新移民法(IRPA)における合格ポイントと規則に驚くべき変化がみられました。これは今後移民を考えている人たち、或いはその親戚や友人にとってまさに朗報といえます。これにより専門技術者(スキルワーカー)に対する政府の移民申請の規則は改正され、合格ポイントは引き下げられました。

  これとは対照的に、2002年6月28日に決定された新移民法における規則は、いくつかの理由により多くの人にとって不利となるものでした。例えば、合格するためのポイントは引き上げられ、改正以前の旧移民法のもとで申請を提出した人であっても、その時点で審査が行われていない場合には、この新移民法による高い合格ポイントに基づいて移民審査が行われるというものでした。

  現時点、専門技術者に対する合格ポイントは、75点から67点にまで引き下げられました。そしてこの点数は、新移民法のもとでカナダ政府の移民プログラムに申請をしており、まだ決定の連絡がない全ての申請者に対して該当します。

  さらに移民大臣は、2002年1月1日以前に申請を行っている全ての専門技術者及びビジネス移民の人たちに対しても、両方の選択肢が与えられるように提案をおこなっています。つまりこれらの人たちは、まず以前の移民法に基づいて審査が行われます。しかし、それによって合格できない場合には、今回改正となった低い合格ポイントによって評価を行うというものです。

  また移民大臣は、2002年1月1日以前に申請をした人で、2003年3月から6月20日の間に不合格となった人、及び2002年1月1日から今回の改正の間に諦めてしまった人に対しても同様の処置がとられるように提案を行っています。そしてこれらに該当する人たちは、移民局に対して2005年1月1日までにその旨を連絡する必要があります。

  今回の規則及び合格ポイントの改正は、現在移民を考えている人たちにも大きな意味があります。例えば、今までの新移民法における75点という合格ポイントは、英語を流暢に話し、4年生の大学を卒業した人であっても、カナダに強いコネクションやその他の条件の2つを満たしていない限り合格することが難しいものでした。ここでいうその他の条件とは、大学卒の配偶者、カナダにおける1年間の就業経験、カナダでの留学経験、カナダに在住する親戚、或いはフランス語を問題なく話すなどです。

しかし、合格点が67点となれば、英語がある程度話せてそれ以外に上述した点の2つの項目が該当するか、或いは英語が流暢に話せる場合にはそれ以外に1つでも該当するものがあれば、それだけで合格することができるわけです。つまり合格する可能性がずいぶん高くなったわけで、結果的には今後移民申請を行い合格する人が数多くでてくることが考えられます。

  さて合格点が下がったことで、今後考えられることは移民申請の数が増加することです。現在でさえも移民局に積み残しとなっている申請書が数多くあるわけですから、その数がさらに増加することが容易に考えられます。

  そこで移民申請を考えている人は、いくつかの対策を講じる必要があります。第1に、今回改正された低い合格点における合格の可能性を考えてみることです。そして合格すると考えられる場合には、いますぐに申請書を提出すべきです。すぐに提出することにより、莫大な数となるであろう申請書の少しでも最初の方になることができるでしょう。

次に考えられることは、既存の州独自の移民プログラムについて考慮してみることです。現在、オンタリオ州以外の全ての州において、州独自の移民プログラムが提供されています。ブリティッシュコロンビア州、或いはアルバータ州の移民プログラムを考慮することには、2つのメリットが考えられます。

第1には、カナダ政府の移民プログラムでは合格することが難しい人でも、この州独自のプログラムであれば、合格することができる場合がある点です。もう1つの点は、カナダ政府の移民申請の場合には、申請を提出してから結果がでるまでに1年半から3年程度かかるのに対して、州の移民プログラムの場合には6ヶ月から8ヶ月程度と申請に要する期間がたいへんに短い点です。そして、今後カナダ政府の移民プログラムに対して莫大な数の申請書が提出されることを考えると、この申請に要する期間の差がますますでてくることは明らかです。

  また、今後は今回の改正の問題に関して、常に新しい情報を入手できる体制を整えておく必要があるでしょう。既に専門技術者あるいはビジネス移民でカナダ政府に対して移民の申請書を提出している人で、今回の改正前と改正後の両面から申請を評価されることがはっきりとした場合には、どちらにおいて評価されても一番よい状態をきちんと整えて、政府に書類を提出する必要があります。また、さらに政府に対して、自分の既存の申請を今後どのようにしていきたいかを提出する規定に関する提案もされています。

  ここ数年カナダにおける移民法は、頻繁に改正が行われています。今回、合格のためのポイントが67に引き下げらたように、将来またこの数字が改正されることも考えられます。従い、合格の可能性が高いうちにすばやく行動することをお奨めします。

 

ブライアン・エドワード・忠義・辻
移民弁護士


 


 


2003年10月2日更新

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