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旅へのいざない
〜ブリティッシュ・コロンビアの旅シリーズ
Bバンクーバー・アイランド 海の旅 前編〜
スクワミッシュの隠れ家ロッジをあとに、ホースシュー・ベイからバンクーバー・アイランド行きのフェリー 1 に乗り、ナナイモでグレイハウンドのバスに乗り継ぐ。それからの予定は、ポート・アルバーニから「レディー・ローズ」 2 という小さなフェリーに乗り、太平洋岸の沖にある「ブロークン・グループ・アイランズ諸島」(Broken Group Islands) 3 で2泊3日のシーカヤック&キャンプの旅をするというもの。今回の旅の目玉だ。カヤックやカヌーの経験はあるものの、海に出て島々を回りながらキャンプをするというこの大それた計画。大丈夫なのだろうか。
レディー・ローズは、ポート・アルバーニからアルバーニ・インレット(入り江)を通り、太平洋岸のトフィーノ南にあるユクレットという小さい町までを往復する。その間、ブロークン・グループ・アイランズ諸島のすぐ近くにあるシーチャートという場所を経由するので、そこで降り、カヤックに乗り換え島々をまわる。その後、今度はシーチャートからユクレットまでフェリーで行くというのが私達の予定。ちなみに、ブロークン・グループ・アイランズ諸島は、パシフィック・リム国立公園の一部だ。
レディー・ローズのスケジュールはかなり限られており、ポート・アルバーニからシーチャートに行く便は翌日の朝8時までない。その上、ナナイモからポート・アルバーニへ行くバスは一日に二本。ナナイモを見る暇もなく、バスに乗り込んだ。
800歳の長老のいる森
ナナイモからポート・アルバーニへ向かう途中、ダグラス・ファーの巨木の森で知られる「カセドラル・グローブ」(Cathedral Grove) 4 で途中下車。ここでは約300年前に火事があっため、大半の木の樹齢は300年という。しかし、火を逃れた木が数本あり、それらは800年もの歳を重ねた長老だ。シダやコケに覆われた森の中を行く散歩道は、次々と巨人の足元へと案内してくれる。
巨木の森を見るという目的を達し、ポート・アルバーニまであとちょっとの距離を今度はヒッチハイクを試みる。二台の車を乗り継いで間もなく到着。キャンプ用の食糧を買い込み、テントを張る場所を探した。ごく普通の小さい町でテントを張るのには少々気が引けたが、節約できるところは節約しなければならない。近くにあった公園で夜を明かした。
レディー・ローズに乗船
翌朝はこの旅初の雨。出発時間ぎりぎりに船着場に着いた上に予約をしていなかったため、レディー・ローズの受付のおばさんにお説教をいただき、あわただしく乗船。シングルカヤック(一人用)二隻のレンタル手続きもここで済ませたのだが、この時点で重大なミスに気が付いた。シーチャートまで行き、そこでカヤックをレンタルして旅を始めるつもりだったのだが、私達が小さな町と思っていたシーチャートは町どころではない、小さなホテルがひとつあるだけの中継地点だったのだ。ポート・アルバーニで「シーチャートに行く」と言っても「どこ?」と言われ、地図で見ても名前が見当たらなかったのはこれで説明がつく。
満船のレディー・ローズに乗っている客は、服装から見てどうやら2つのグループに分けられるようだ。ひとつは、恐らくユクレットまで行くであろう観光客風の人々。もうひとつは、シーチャートで降りると見られる本格的海のアウトドア派だ。本来ならこの後者に属すべき私達は、本格的海のアウトドア派ではない。これからカヤックで旅に出るぞとばかり、みんな完全防水の入れ物に入った地図などを持っており、これを見てやや不安に。コンパスは持ってきたものの、地図はフェリー内に置いてあったそこそこ詳しいもののみで、荷物用の完全防水の袋など持っていない。『何とかなるさ派』の連れをよそに、「しまった…」とつぶやく私だった。
歴史深いシーチャートの捕鯨ロッジ
船からは、両側にこんもりとした森に覆われた岸がしっとり雨に濡れているのが見えた。濃い緑と群青色の水、そして灰色の雲がどこまでも続く。船は、こんなところにどうやって住んでいるのだろうと不思議になるような小さい集落で荷を降ろしてから、間もなくシーチャートに接岸した。
シーチャートのロッジ5 は、もともと捕鯨の拠点として設置されたもの。BC州最初の捕鯨ロッジとして1905年にオープンし、最新の蒸気船による鯨漁が行われていたが、乱獲のため鯨がいなくなり1917年には閉鎖された。ピークだった1911年の捕獲量が474頭だったのに対し、1917年には90頭までに落ち込んだという。今は、ロッジ宿泊客へのサービスの他に、ブロークン・グループ・アイランズへ行く人のための日中のサービスも行っており、カヤックやカヌーレンタルの他、シャワー室などを揃えている。
貝はあたるので食べないほうが良い、迷ったら北へ行けば必ず陸に着くなどの説明をロッジのスタッフから受けた後、カヤックの荷造りに入った。恥ずかしい話だが、この時点で、今まで背負ってきたバックパックがそのままカヤックに詰めこめないことが判明。荷物をばらす用意を全くしていなかったため、親切なロッジスタッフからごみ袋を大量に頂戴した。周囲では、本格的海のアウトドア派の人々がウェットスーツに身を包み、完全防水の袋に入った様々な荷物をカヤックに積んでいた。もちろんウェットスーツを着ていない人もいたが、この装備の差にまたもや不安を抱いたのだった。ここでひとつ言いたいが、私達のような無鉄砲な準備不足さで海へ数日間出ることは、とても危険な事態を引き起こす可能性があるので気を付けて欲しい。でも、ここまで来てそれに気づいた私にはもうどうする事もできず、海へ漕ぎ出したのだった。(続く)小林りん
1 BC Ferries http://www.bcferries.bc.ca
2 Lady Rose http://www.ladyrosemarine.com
3 Broken Group Islands http://www.vancouverisland.com/regions/towns/?townID=4013
4 Cathedral Grove (MacMillan Provincial Park) http://wlapwww.gov.bc.ca/bcparks/explore/parkpgs/macmillan.htm
5 Sechart Whaling Lodge http://www.ladyrosemarine.com/lodge.html
投稿欄 〜私のECS問題解決法〜
ECS問題のことで日本からメールします。僕は去年、帰国するときに解約していて、その後請求は来ていなかったのですが、先月ソロコンピューターという会社から請求が来ました。Cdn$20くらいがクレジットカードから引き落とされました。
対処方法ですが、僕は一度クレジットカードを紛失した事にしました。そうすると、当たり前ですが、そのカードは使えなくなります。そして、カードを再発行してもらいます。そうするとカード番号自体が変わるので、引き落としは止まります。
大半の方は日本のクレジットカードをお持ちだと思うので、カードの再発行手続きをして実家などに送ってもらい、それをカナダに郵送してもらえば良いかと思います。あと、送る時は中身がカードだと判らないようにしましょう。
以上が僕のとった方法です。参考にしてみてください。
東京都 神部武信
Let's
Talk Like Canadians!!
BY Susan Taylor (Banff Education Centre講師)
男と女の小話 〜ゴミ箱を空にする〜
〜英会話ワンポイントアドバイス〜
Try (something) on = (服や靴などを)試着する
衣類一式を身につける場合は “get dressed”。 靴下やシャツなど、身につけるものを限定する場合は “put on”を使います。
TryとOnの二つの単語をつなげて「試着する」という一つの動詞になります。TryとOnの間には、必ずItやThemを入れることをお忘れなく。では、ItとThemはどうやって使い分けるのでしょうか?試着するのがパンツやズボン、ジーンズ、メガネなど、右と左が揃って一つのものとなる名詞の場合にはThem(またはTheseやThose)という複数形を、ジャケットやシャツなど、単体の名詞にはIt(またはThisやThat)という単数形を使います。
●Situation 1 (Bill is trying on a shirt.)
Bill: Excuse me. Can I try this on?
Sales Clerk: Sure. The fitting room is over there.
(Bill goes in the fitting room)
John: Bill? Have you tried it on?
Bill: Yeah, it fits perfectly.
●Situation 2
Jill: This is a great jacket. I think I'll buy it.
Jack: You should try it on first before you buy it.
Jill: I don't like to try on clothes if they're on sale. I'll just buy it.
●Situation 3
Scott: I need a new pair of Wrangler jeans. They're on sale in Banff today.
Jeff: Let's go to the western wear store. You can try them on and see how they fit.
(at the store holding a pair of jeans)
Scott: Excuse me. Can I try these on?
Sales Clerk: Sure. The fitting room is over there.
なんだか中途半端な日曜日の夜、近所の居酒屋にひとりでぶらりと出向きました。その店はそんな常連客が多いので、居心地は悪くありません。たまたま隣のカウンターに座っていた女性(初めてみる顔)と世間話をはじめ、それが徐々に発展し、自然に猥雑な男女間の話題へと移っていきました。
ときどき、それが善くも悪くも「女と男はまったく別の生き物だ」と感じることがあります。酒が心の歯止めを外すのか、ホロ酔い加減に制御されてなのか、その場でも男女間の意見の食い違いを感じました。
互いに5杯目の泡盛が空いたころ、彼女は投げやりに言いました。「女の恋はいつも上書きだけど、男っていちいち恋に名前を付けてファイル保存をしておくのよね…」と。
若き日の桃井かおりのようなうつろな彼女の視線に、ぼくは坊主頭のショーケンのように言葉をうしなってしまいました。場繋ぎにすっかり冷えた砂肝をかじりながら、ぼくは思いました。「家に帰ったら、せめて最近使わないファイルはPCから削除しとこう…」と。
出会いと別れが錯綜するこの時期、みなさんのデスクトップはきちんと整とんされてますか? 過去のファイルに埋もれて、新規ファイル作成ができなくなっていませんか?
滝元隆伸
9月に入ると途端に景色が秋色に変わります。夏のバンフを満喫していただけたでしょうか?
さて、夏中、美しさで人々を魅了してきたカナディアンロッキーの宝石たちが10月中旬からは徐々に凍結し、冬の表情に変わります。いくつかの湖はそこに行くまでの道路が閉鎖になるのでこの時期が「見納め」となってしまうのです。人気No.1 ともいえる「モレイン湖」への道路がいち早く閉鎖になるのでご注意下さい。例年9月20日から30日の間に道路閉鎖になり、再オープンは来年5月後半です。まだ、この美しい「モレイン湖 & テンピークス」の絶景をご覧になっていない方、ぜひ、ぜひ、お見逃しなく。これは「一生ものの景観」ですよ。
遠藤千晶
カナダで読むバイブルストーリー26
この夏はお休みを頂いて、隣りのBC州へ行って来ました。以前バンフにおられた方々を訪ねながらの旅です。今回の行き先の中には、時々このバンフタイムズでも案内が出ているナナイモのレストランも入っていました。私は初めての所でも地図があれば、ほとんど迷うことなく行けますので、今回もそのつもりで運転をしていました。
ナナイモの市街に入り目印となる道の名前を探したのですが、その前後の通りはあるのに、そのお店に通じる道がないのです。ランチタイムの時間には余裕がありましたので、止むなくそこから離れてインフォメーションで確かめる事にしました。そこで調べてもその通りはある事になっていました。
首をかしげながら、その近くまで引き返し、車から降りて歩いて探してやっとお店を見つました。お店の方とお話ができ、美味しいランチも頂けて、たいへん満足しました。そして、お店の奥さんから歩いて数分のナナイモの港を勧められ、行ってみました。その途中に歩いた道は、なんと私が探して見つけられなかった道でした。それは、地図上では交差しているのですが、実際は高架道路になっていて、必死に探していた目線を上にあげないと見つける事ができないものでした。私が見つけられなかった要因は、地図を見る事への過信、道路構造への間違った思い込み、そして思い通りに行かない為にあせっていた事などが上げられると思います。
それは人生の道にも似ているように思えます。私達には自信が必要ですが、へりくだる事も大切なのです。そして、すべてが見えてはいないのですから、一部の情報で決めつけないようにし、更に思い通りにならない事への忍耐が、もう少し続くように心がけたいですね。そうすれば、以前よりは行くべき道が見えて来るのではないでしょうか。
さて、その道を通って行ってみると、湾になった穏やかなナナイモの港にいくつもの船が浮かび、まるで絵の中にいるようでした。それは、お店のオーナーがこの町を選んだ理由の一つが、ここにあるとさえ感じられるほどでした。
天が地よりも高いように、わたしの道は、あなたがたの道よりも高く、わたしの思いは、あなたがたの思いよりも高い。
(聖書 イザヤ書55章9節)
Grace Japanese Christian Church
牧師 丹羽博志
●冬のスキー情報コラム、モモちゃんの「スキー場へ行こう!」が今年も始まりました。
2004年9月2日更新