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〜連載第1回〜
今年5月下旬から8月上旬にかけて、南東アラスカ・ジュノーからカナダ西海岸・バンクーバーまでの沿岸部をシーカヤックで、74日間、距離約2,400km旅した。これはその航海体験記である。
はじめの目的地はアラスカ・グレイシャー・ベイ。ここは海岸氷河が湾の奥にいくつもあり、世界遺産にも指定されている豊かな自然が残るところ。
アラスカへ・出発
フェリーがアラスカ州都ジュノーに近づくにつれ、町のすぐ背後にある氷河が大きく見えてきた。いよいよシーカヤック旅が始まる。沿岸水路と呼ばれる南東アラスカ・ジュノーからカナダ西海岸・バンクーバー間の海は、大小無数の島々や入り江が点在して、まるで迷路のような水路の地形を形成し、比較的穏やかな内海が広がる。外洋を流れる温暖海流・黒潮の影響により、気候は年間を通して湿潤で雨量が多く、そのため豊かな自然が育み、数多くの動植物が生息する。
キャンプ道具、食料、装備などを詰め込み、荷物満載でジュノーを出発。ゴールのバンクーバーを目指す。漕ぎ出してすぐに、雪を抱いた山々が遠くに現れ、クジラやイルカがすぐ近くまでやってくる。アラスカに来たことを強く実感させる景色があった。
シーカヤック旅
シーカヤックとは、全長約5m、幅約60〜70cmほどの小さな船。積載量は約300〜400リットルほどあり、たくさんの荷物を詰め込むことができる。昔はイヌイットの狩猟道具として使われてきたが、現在ではレジャーや旅の道具として使われている。長さ2mほどのパドルを両手に持って、左右に漕ぎ進む。漕げる人だと一日に平均30〜40kmの距離を進むことができる。
シーカヤック旅は、常に自然相手。海、波、風、うねりなどの影響を大きく受ける。この中で一番怖いのが風。いくら晴れていても、風が強くて漕げないときがある。しかし逆にどしゃ降りの雨でも、風がなければ漕ぐこともある。日が差しているときは、日焼け、日射病になる可能性があるため、太陽の影響も大きく受ける。また海の干満は月の引力により起こるので、月の影響も受ける。このようにさまざまな自然要素から影響をうけるシーカヤックではあるが、これらを考慮して旅をするからこそ面白みがある。
途中に良いキャンプ地を探しながら航海し、見つかると上陸しキャンプする。キャンプ中の食事は、朝はパスタ、昼はなし、夜はごはんと缶詰だけという寂しいメニュー。しかし魚介類が豊富な沿岸水路では、糸をたらすとすぐに魚が釣れる。また、ときどき岸にウニやカニを見つけることができ、それらを捕まえた夜は豪華ディナーをいただくことができる。
グレイシャー・ベイ
湾の奥までカヤックを漕いでいくと、言葉を失うほどの壮大な氷河の景色があった。高さ100m以上、幅1km以上、奥行き数kmという巨大な氷河が、日に照らされてアイスブルーに輝き、高峰の山々に囲まれながら雄大に聳えていた。ときどき雷のような大きな音を響かせながら海へ崩れ落ち、周りの海に大小無数の氷塊を撒き散らしていた。氷河から数百m離れたところでひとりカヤックから見ていると、次から次へと大きな音をたて崩れていく。目の前で繰り返される氷河の崩壊劇は、地球が確実に生きていることを実感させてくれた。
カヤックから氷河を見るときは注意が必要だ。あまり近づきすぎると氷河の崩落の巻き添えになったり、崩落により発生する大きな波にもまれる可能性があるので、ある程度の距離をおかなくてはならない。また氷河の周りの水温は、手を5秒も浸けるとジンジンと痛くなるぐらいなので、うかつに沈などできない。
浮いている小さな氷塊を手にとってよく見ると、中に小さな気泡がたくさんある。これは氷河期に氷河が造られた当時の空気が閉じ込められたもの。そんな太古の空気と共に小さな氷塊を口に含むと、まるで砂糖水のような不思議な甘さがした。
(続く)鈴木‘POP’康弘
チャーチルへはマニトバ州の首都、ウィニペグから飛行機で約2時間半、ハドソン湾に向って真直ぐ北上します。チャーチルは北緯58度に位置していて、これは樺太よりずっと北、カムチャッカ半島の付け根あたりになります。チャーチルは年間定住者が約900人という小さな町ですが、毎年この時期10月中旬からの1ヶ月間は、1年中で最も賑やかな「白熊観光シーズン」を迎えます。
白熊は内陸部で夏季シーズンを過し、ハドソン湾が氷結すると氷を渡って北上します。チャーチルは湾内でいち早く氷結が始まる場所なので、この時期氷結を待つ白熊達がチャーチルにぞくぞくと集まってくるのです。
白熊見学は、チャーチルの町からハドソン湾沿いに東へ小1時間バスに揺られ、そこから大きなタイヤのバギーと呼ばれる特別トラックバスに乗り換えて、ツンドラ地帯に入って行きます。広がるツンドラ地帯をバギーで走り、白熊のいる所を探します。白熊が見えるとバギーを止めてしばらく見学しますが、この時、しばしば白熊の方からバギーに近寄ってきたりします。本当にすぐ真近にかわいい熊達を見られるのが特徴です。このバギーツアーは地元の会社2社が扱っていますが、毎年予約を取るのが大変困難です。チャーチルに白熊を見学に行く際、このバギーツアーの予約が取れなければ意味がないので、必ず事前に予約を入れましょう。
尚、飛行機やホテルなどの予約もこの時期は予想以上に混雑します。特に宿泊施設は、行き当りばったりというわけにはいかない場所なのでご注意下さい。チャーチルまでの交通手段は、一日一往復のプロペラ飛行機、もしくは鉄道でウィニペグから約36時間です。地つながりの土地なのに道路がありません。驚きですね。
白熊見学のベストシーズンは毎年若干違いますが、特に遭遇する確率の高い期間は11月第一週目と言われています。この時期はマイナス20度ほどの吹雪になる日も珍しくありません。充分な準備を整えて、ぜひぬいぐるみのように愛らしい白熊達に会ってきて下さい。
遠藤千晶
Let's
Talk Like Canadians!!
〜英会話ワンポイントアドバイス〜
Freeloader =他人の援助でちゃっかり生活する人
テレビにくぎ付けになっている状態のことを英語では「のり(Glue)でぴったりとくっついている」と表現します。おもしろい番組を夢中で見ている時、周りからの声は一切耳に入ってこないということが多々ありませんか?
●Situation 1
Mary: Our new roommate has not paid us rent for 2 months now. What should we do?
Steve: It's time to tell her to leave. She's a freeloader, I think.
Mary: You're right. Our utility bill is expensive, and she isn't helping us pay for it!
●Situation 2
Dick: My uncle lost his job and has been living with us for 3 weeks now. I can't believe in 3 weeks he hasn't offered to pay for anything.
Bill: He sounds like a freeloader. You should tell him he must start paying rent.
Dick: Good idea. He is eating our food and using our water, and not paying for anything!
●Situation 3
Amy: Bob just telephoned. He said he wants to come to Banff and visit for a few months.
Mel: Well, don't let him stay with you. Last time he visited, he stayed with me and was here for 6 months. I had to pay for everything.
Amy: Okay, that's good advice. He won't be staying with me as a freeloader !
BY Susan Taylor (Banff Education Centre講師)
●冬のスキー情報コラム、モモちゃんの「スキー場へ行こう!」もご覧下さい。
2004年10月21日更新